デザイン工学研究科システムデザイン専攻の学生が、日本デザイン学会の「第72回春期研究発表大会グッドプレゼンテーション賞」を受賞されました。
日本デザイン学会「第72回春期研究発表大会グッドプレゼンテーション賞」:https://jssd.jp/11189
- 受賞者
滝沢友彬(ヒューマニティデザイン研究室:安積伸教授)
- 論文タイトル
ノックカム機構を調光機能に応用した照明器具の開発
- 研究内容
本研究では、ノックカム機構を調光機能に応用した照明器具の開発を行った。ノックカム機構とは多くのノック式ボールペンに採用されている機構であり、クリック音と振動による特徴的な
フィードバックを発生させる。
このフィードバックを活かし、新たなインタフェースを持つ製品の開発を目的とした。 本研究では、同機構のフィードバックを照明器具に組み込み、調光機能と連動させることを提案した。
基礎実験では、透明アクリルパイプ内にノックカム機構を配置し、バネの内部に光源を設置したモデルを製作し、来場者125名に体験してもらい評価を実施。その結果、新しい使用感や視覚的
な美しさが評価された一方、光源の直接的な眩しさや意匠のバランスに課題があることが分かった。 これを踏まえ、プロトタイプ1では、バネをより効果的に遮光機能として活用する形状へと
改良し、カムとバネの配置を変更して意匠のバランスを改善した。最終成果物では、土台の形状を最適化し、使用時のフィードバックをより重厚感のあるものにするため、金属素材を採用した。
本研究は、ノックカム機構の調光機能への応用を実証した。