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【大学院教員インタビュー】障害インクルーシブな国際協力を軸に、日本と海外を結ぶ社会課題について研究する(地域創造インスティテュート 佐野 竜平 教授)

  • 2025年05月30日
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佐野 竜平 教授(地域創造インスティテュート)

  • 担当科目
    障害と開発特論
     
  • 経歴
    チェンマイ大学大学院芸術・メディア・技術学院修了(博士:知識創造論)。社会福祉士。アジア太平洋障害者センター事業部長、法政大学現代福祉学部准教授などを経て現職。東アジア・アセアン経済研究センター発達障害研究プロジェクトリーダー、国立重度知的障害者総合施設のぞみの園客員研究員、ベトナム国立フエ科学大学客員教授、全国社会就労センター協議会中央推薦協議員など、国際機関・国・公益法人などにおいて国際協力に関する要職を歴任。
     
  • 著作物・論文
    『人馬のウェルビーイング』クリエイツかもがわ(2025年)、『Current Status and Issues of Healthcare Policies for Persons with Developmental Disorders in Southeast Asia 』東アジア・アセアン経済研究センター(2024年)、『循環型人材確保・育成とベトナムとの国際協力』クリエイツかもがわ(2022年)、『社会就労センターハンドブック働く支援のあり方』全国社会福祉協議会・全国社会就労センター協議会(2022年)など。

Q. 現在まで、どのような学生を指導してきましたか?

これまで私のゼミには学部卒業生や留学生、社会人学生などが所属し、障害インクルーシブな国際協力を軸に日本と海外を結ぶ社会課題に関する研究を深堀りしてきました。これまで指導した研究テーマは以下のとおりです。
モンゴル人介護技能実習生の研修のあり方/中国人介護技能実習生に関する監理団体による介護職種の参入障壁/新疆の畜産業における人材不足解消の方策/触法知的障害者の就労支援における農福連携の意義 など

Q. ゼミや研究室では、どのような研究を行っていますか?

社会福祉学と地域研究を融合させ、国籍、障害、性別、宗教など違いを超えた研究テーマを各院生の関心に沿って設定しています。私が焦点を当てている主なトピックは、アジア地域の障害者政策・実践、国内外の発達障害と社会参加、国際的な視野から考える障害者の福祉的就労、福祉・介護分野の外国人材、人馬のウェルビーイングなどです。資料収集やデータ分析は不可欠ですが、特に国際的なフィールドワーク調査にも可能な限り力点を置いています。また、修了後も関連トピックについて継続して意見交換・情報共有できる環境を整えています。

フィリピンのろう者らと障害インクルーシブなスポーツ企画を実施

Q. どのような分野に関心を持つ学生に進学してほしいですか?

自分が今まで興味を持っていたけれども立ち入ることのできなかった社会問題に関するトピックを、国内外の視点で踏み込んでみたいという院生をお待ちしています。最初の段階から専門的な知見を持ち合わせる必要はありません。私自身不勉強なことも多く、一緒に学びたいと思っています。研究を進めていく中で、きっと自分にしかない「オリジナル」が見つかります。その後押しをできればと考えています。

国内外を問わず、人馬のウェルビーイングを実践


【地域創造インスティテュートについて】
本学大学院の経済学研究科・人間社会研究科・キャリアデザイン学研究科の3つの既存研究科をベースとして「地域創生」に関する知識豊富な教員を論文指導教員として選抜し、大学院レベルの「フィールドワーク」の要素も取り入れた、全く新しい形の教育・研究組織です。