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理工学研究科在学生の小池風輝さんが分離技術会年会で企業奨励賞を受賞

  • 2022年12月05日
  • 受賞
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本研究科応用化学専攻の修士課程に在学中の小池風輝さんが、分離技術会年会で企業奨励賞 (株)三進製作所を受賞しました。

本研究は水中の有価物微粒子を直流電場とボイコット効果を利用して素早く効率よく分離回収する技術です。スラリー(水中に固体微粒子が分散している懸濁液)に傾斜板電極を入れ適切な条件で直流電場を印加すると、水中の微粒子が凝集する効果と粒子の沈降を促進する効果によって、効率よく粒子と液体を分離、回収することができます。特に今回発表した連続処理装置は、スラリーを連続供給しながら粒子と液体の分離を行うもので、大量のスラリーを処理しなければならない実際の産業現場への応用を可能にするものです。
従来の凝集剤という化学薬品を添加して水中の微粒子を集めて沈める方法では、確かに素早く分離することはできますが、凝集剤が回収した粒子に付いているため、不純物となり回収した粒子を有効利用することが難しくなっていまいますが、本研究で開発した分離装置を用いれば、凝集剤を使わずに有価物微粒子を効率よく回収できるため、未利用資源の有効活用につながることが期待されます。現在は太陽光パネル作製時に排出されるシリコンスラッジ中のシリコン微粒子の回収などへの応用を検討しています。


・受賞者
小池風輝(応用化学専攻修士課程1年)

・学会名
分離技術会年会2022

・開催期間
2022年11月17日~11月18日

・受賞日
2022年11月21日

・開催場所
オンライン

 ・受賞名
(株)三進製作所

 ・受賞論文名
直流電場とボイコット効果を併用した連続沈降濃縮装置の開発

・備考
所属研究室ホームページ(森研究室)
分離技術会年会ホームページ
リーフレット「理系学部で学ぶみなさんへ -大学院進学の5つのメリット-」