理工学研究科博士後期課程に在学中の佐藤 沙知香さん(川岸郁朗研究室)が第22回21世紀大腸菌研究会で口頭発表賞(博士・PD部門)を受賞しました。
コレラの病原菌であるコレラ菌は、水中を泳ぎ回り、環境中のさまざまな物質を感知して寄っていったり、遠ざかったりする走化性という性質を示します。走化性は、菌が宿主(ヒト)内外の環境に適応するために重要な役割を果たします。この研究では、走化性に関わる環境変化感知センサー(受容体)の遺伝子が、周囲の温度変化によってスイッチオン/オフされるしくについて調べました。その結果、特定のセンサー遺伝子の温度変化によるスイッチ制御のしくみが明らかになり、それ以外にも多くのセンサー遺伝子が、菌の感染時に温度変化によってスイッチオンされることがわかりました。
この研究は、コレラ菌の環境中での生存戦略の解明、感染機構の解明、ひいては感染防御法の開発に繋がるものと期待されます。
・受賞者:佐藤 沙知香さん(生命機能学専攻生命機能学領域博士後期課程1年)
・学会名:第22回21世紀大腸菌研究会
・受賞日:2026年6月9日
・受賞名:口頭発表賞(博士・PD部門)
・受賞論文名:コレラ菌走化性受容体遺伝子群の温度依存的発現制御
・学会開催期間:2026年6月8日~9日
・学会開催場所:休暇村 志賀島(福岡県福岡市)
・共著者:小野木 汐里(生命機能学専攻 修士課程修了),田島 寛隆(生命科学部 兼任講師,ナノテクセンター 共同研究者),川岸 郁朗(生命科学部教授)
