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理工学研究科の在学生が粉体工学会で2025年度 粉体工学会秋期研究発表会ベストポスター賞を受賞

  • 2025年10月22日
  • 受賞
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理工学研究科修士課程に在学中の中村 佳生さん(森 隆昌研究室)が、粉体工学会で2025年度 粉体工学会秋期研究発表会ベストポスター賞を受賞しました。 

本研究は粒子分散めっき被膜中の粒子含有量に及ぼす界面活性剤の種類・添加量の影響を調査したものです。従来、添加剤は粒子の帯電を制御し、粒子が泳動しやすくなることで、めっき被膜中に取り込まれる粒子量が増加すると考えられていましたが、添加剤の有無に関わらず粒子の泳動速度は極めて小さく、粒子の帯電はめっきのターゲットとの相互作用を強め、その結果、めっき被膜中に取り込まれる粒子量が増加することをはじめて明らかにしました。

粒子分散めっきは、エンジンのシリンダーの内壁や鋳造部品などに実用化されている技術です。分散めっき被膜の性能は、取り込まれた粒子量に強く依存するため、性能向上のためにはめっきに取り込まれる粒子量を精密に制御しなければなりません。本研究はめっきに取り込まれる粒子量を原料段階で制御できる指針を示すもので、粒子分散めっき被膜の性能向上に貢献できるだけでなく、安定して高性能のめっき被膜を製造する工業プロセスの確立にも貢献できるものです。

・受賞者: 中村 佳生さん(応用化学専攻 修士課程2年) 

・学会名:粉体工学会

・学会開催場所: インテックス大阪

・学会開催期間:2025年10月14日~10月15日

・受賞日:2025年10月15日

・受賞名: 2025年度 粉体工学会秋期研究発表会ベストポスター賞

・受賞論文名:界面活性剤の種類及び添加量が複合めっき被膜中の粒子含有量に及ぼす影響

・共著者:北村 研太(法政大学生命科学部助教)、森 隆昌(法政大学生命科学部教授)