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理工学研究科の在学生が21世紀大腸菌研究会で口頭発表賞を受賞

  • 2025年06月23日
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理工学研究科博士後期課程に在学中の大森 楓河さん(川岸 郁朗研究室)が、第21回21世紀大腸菌研究会で口頭発表賞を受賞しました。   

コレラの原因菌であるコレラ菌は液体中を活発に泳ぎ回り、さまざまな化学物質を感知してそれらに近寄ったり、遠ざかったりする性質を示します。この研究では、コレラ菌が、ヒト腸内で作られてはたらくホルモンであるセロトニンに近寄っていくことを見出し、その感知に関わるセンサータンパク質を同定して解析しました。

コレラは世界中で感染が報告されている疾患であり、毎年数百万人が感染し、数万人が死亡しています。コレラ菌の作るコレラ毒素というタンパク質が激しい下痢を引き起こします。コレラ毒素は、腸の細胞に作用してセロトニン分泌を促進します。コレラ菌のもつセロトニンセンサーの発見は、感染メカニズムの解明に役立つと期待されます。

・受賞者:大森 楓河(生命機能学専攻生命機能学領域 博士後期課程3年) 

・学会名:第21回21世紀大腸菌研究会

・学会開催場所: 雨晴温泉・磯はなび(富山県高岡市)

・学会開催期間:2025年6月12日~6月13日

・受賞日:2025年6月13日

・受賞名:口頭発表賞

・受賞論文名:コレラ菌Vibrio cholerae セロトニン走性受容体の同定と機能解析

・共著者:浅岡 草太朗(法政大学生命機能学専攻修士課程修了生)、 田島 寛隆(法政大学兼任講師)、 川岸 郁朗(法政大学生命科学部教授)