理工学研究科修士課程に在学中の小林 奎子さん(大島 研郎研究室)が、日本植物病理学会で学生優秀発表賞を受賞しました。
ファイトプラズマは植物に寄生して病気を引き起こす病原細菌です。植物から見つかりにくくするために遺伝子の数を少なくする方向に進化を遂げていますが、その仕組みやプロセスは謎に包まれていました。今回、ファイトプラズマのrecAという遺伝子を調べることによって、遺伝子が失われていく過程の一端を明らかにしました。
ファイトプラズマは約700種の植物に感染する病原細菌であり、世界中で多くの農作物に被害を与えていますが、現在でも治療・予防する方法がありません。ファイトプラズマの性状を明らかにし弱点などを見つけ出すことによって、ファイトプラズマ病を防ぐ新たな技術開発につながることが期待されます。
・受賞者:小林 奎子(生命機能学専攻植物医科学領域 修士課程2年)
・学会名:日本植物病理学会
・学会開催日:2025年3月26日~28日
・学会開催場所:サンポート高松
・受賞日:2025年4月22日
・受賞名:学生優秀発表賞
・受賞論文名:キク緑化病ファイトプラズマのrecA遺伝子の機能解析
・共著者:萩原 悠理(法政大学修了生)、前島 健作(東京大学)、山次 康幸(東京大学)、大島 研郎(法政大学生命科学部植物科学科教授)