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人文科学研究科哲学専攻修士課程の丸山亮さんが「第37回暁烏敏賞」を受賞

  • 2022年02月03日
  • 受賞
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人文科学研究科哲学専攻修士課程の丸山亮さんの論文が「第37回暁烏敏賞」を受賞されました。

暁烏敏(あけがらす はや、1877-1954)は石川県白山市で生まれ、古今東西の芸術、哲学に関する万巻の書に学び、人々の深い精神について幾多の評論を著し、20世紀上半期の精神文化界に大きな影響を与えました。
白山市は暁烏敏の優れた功績を讃え末永く顕彰するとともに、伝統文化の継承発展と21世紀を担う青少年の健全育成を図り、有為な人材の輩出を願って「暁烏敏賞」を設け、国内外より懸賞論文を募集しています。
暁烏敏賞の詳細や丸山さんの論文については、白山市のホームページをご参照ください。

受賞者 人文科学研究科 哲学専攻修士課程 丸山  亮
受賞名  第37回暁烏敏賞 第1部門 正賞
論文題目 「清沢満之の死生観形成と宗教哲学確立との関係」
指導教員 西塚 俊太(人文科学研究科  専任講師) 
  • 丸山さんのコメント
     このたび、清沢が最も信頼を寄せていた暁烏敏の名を冠した賞を、いただくご縁に恵まれました。清沢を研究する者として、光栄の極みであります。今回の受賞を励みに、これからも精進して参ります。指導教員をお引き受けくだされた西塚俊太先生には、心より御礼申し上げます。先生の御指導がなければ、今回の受賞はあり得ませんでした。また、退職後の進路決定に賛同し、側面から支援してくれた妻、文江にも感謝いたしたい。
  • 西塚俊太 専任講師からのコメント
     日本近代を代表する宗教思想家である真宗大谷派・清沢満之の思想が形成されていく過程を、労を惜しまずに原典の読解から導き出していく姿勢が、今回の受賞につながったと思います。特に、清沢の死生観を「内発性」と「外発性」の両側面から捉えようとする大きな視点と、それを精緻に論証していく姿勢との両立が審査員に高く評価されており、今後もさらなる研究の進展が大いに期待されます。

 

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