お知らせ

理工学研究科の北田俊輔氏が日本学術振興会特別研究員(DC2)に内定

  • 2021年03月05日
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理工学研究科応用情報工学専攻博士後期課程の北田俊輔氏が、日本学術振興会の特別研究員DC2に採用されることが内定しました。

北田氏は、深層学習技術を用いた主に自然言語処理(natural language processing; NLP)の研究を行っています。自然言語を扱う研究において、様々な問題に対する「精度」を高めることと併せて、なぜそのような結果になるのか、人にわかりやすく提示できる「解釈性」も重要になります。北田氏の研究は、それらの両立を目指す基礎研究ならびに、企業などと連携して、web広告配信のための様々な予測など、実践的な研究も行っています。今回の採択はこうした広範囲の研究成果と北田君の積極的な研究活動が認められたものと考えられます。

人工知能の一分野である深層学習はさまざまなタスクに対して非常に高い予測性能を有する一方で、その動作根拠の解釈が人間には難しいことが知られています。学振特別研究員として北田氏は特に人間の言葉を理解されるような自然言語処理において、あえて人を騙すようなノイズを深層学習モデルの動作根拠となりうる機構に導入することで、モデルの予測性能と解釈可能性の両者を向上される研究に取り組みます。

彌冨研究室では、自然言語処理の他にも、画像を元にした植物病自動診断、がんの診断支援、類似症例検索、セキュリティ面での応用、学習手法そのものに関する基礎など、いわゆる人工知能技術に関する様々な研究を行っています。

彌冨研究室
http://iyatomi-lab.info/front.html