多様な学びを支援する体制

法政大学データサイエンスセンター

多様な学びを支援する体制

センターについて

センター概要

数理・データサイエンス・AIプログラム(MDAP: Mathematics, Data science and AI Program)の教育の質保証を行うとともに、学生と社会をつなぎ、本学の目指す「実践知教育」を推進するため、「法政大学データサイエンスセンター」を設置しました。あわせて、データサイエンスの教育研究に関する様々な取り組みを行うために、本学のデータサイエンスやAIを専門とする教員が結集しました。

センター長挨拶

これからの社会は「情報化社会」の枠を越え、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させ、社会のあらゆる課題を解決する「Society5.0」の実現をめざすことが、日本政府によって標榜されています。そして、その実現を支えるのが、ビッグデータの利活用やAIの開発などによるDX(Digital Transformation)の存在です。これらの技術はビジネスや学術の世界だけでなく、日常生活のあらゆる面で浸透しつつあり、特に、新型コロナウイルス感染症下の社会ではその認知度を高めているところです。

「Society5.0」の理念は、経済や情報の一極集中化によって生じた、地域、年齢、性別、言語等による格差を解消し、一人一人が快適に暮らせる社会を実現する点にあります。よって、こうした人間にとって緊要な課題を解決するためには、人間主体の発想で適切にビッグデータやAIに向きあってゆくことが求められます。これは、同じくAI等の技術が課題解決に期待されている、SDGsやカーボンニュートラルの実現にあたっても、同様のことがいえます。

法政大学は建学以来、法の知識にもとづく自由で公正な社会の実現を追求してきました。そして、今、「法政大学憲章」に述べるとおり、社会の課題解決につながる「実践知」を創出しつづけ、持続可能な社会の未来に貢献することを責務として認識しています。したがって、社会の課題解決につながるデータサイエンスやAIに係る学術は、本学としてさらに力を入れる領域になっています。その際、技術革新に向けた研究を強化することはいうまでもありませんが、同時に重視されるのが、データサイエンスやAIの知識を適切に活用できる市民を養成することです。

2021年9月、法政大学データサイエンスセンターは、このような考えのもと、すべての学部の学生を対象に、数理・データサイエンス・AIの教育を推進するために設立されました。そして、文部科学省の「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度」などを参照し、本学教員の多様な知見を結集して、「法政大学数理・データサイエンス・AIプログラム(MDAP:Mathematics, Data science and AI Program)」を開始しました。今後は15の学部の特色も取り入れながらプログラムを発展させ、新たな時代に向きあうための「実践知」育成の方途を深化させてゆきます。また、データサイエンスやAIの知識を運用するには、社会との接点が不可欠です。そのための教育・研究支援も視野に入れ、活動を展開してゆく予定です。

小秋元 段 センター長(常務理事・副学長)

運営委員

センター長:
小秋元 段 常務理事・副学長

委 員:
平山 喜雄  常務理事
明城 聡   教授(経済学部)
児玉 靖司  教授(経営学部)
河内谷 幸子 教授(ILAC/経営学部)
廣津 登志夫 教授(情報科学部)
安田 和弘  准教授(理工学部)
菊池 克仁  教育支援統括本部長


教育関連

法政大学数理・データサイエンス・AIプログラム(MDAP)

法政大学数理・データサイエンス・AIプログラム(MDAP)の詳細についてはこちら参照ください。

本学では、データサイエンスやAIを活用して、新しい価値を創造できる人材、持続可能な社会の構築に寄与できる人材を育成するため、全学部共通の「法政大学数理・データサイエンス・AIプログラム(MDAP: Mathematics, Data science and AI Program)」を9月から開講しました。本プログラムは、文部科学省による「数理・データサイエンス・AI教育プログラム」の認定を見据えています。

【本件のポイント】


研究関連

本センターが開設した授業はフルオンデマンドで実施します。市ケ谷・多摩・小金井の3キャンパスの学生が、空間を超え、時間割を気にせず、自分のペースで学ぶことができます。本学が進める法政DXイニシアティブプロジェクト(副学長の下、本学の教育活動のDX化を推進するプロジェクト)の一環で、今後、ポストコロナを見据えた、学修方法や教育方法の研究についても取り組んでいく予定です。


自己点検評価

本学では、教育研究水準の向上に努め、教育研究活動の活性化を図るとともに、その社会的責務を果たしていくために、教育研究活動および大学運営について、毎年自己点検・評価を行っています。自己点検・評価結果は、毎年「自己点検・評価報告書」としてまとめられ、公開しています。

法政大学データサイエンスセンターの教育研究活動についても、自己点検・評価結果を公開する予定です。本学の自己点検・評価はこちらを参照ください。


お知らせ

全学部共通科目「数理・データサイエンス・AIプログラム(MDAP)」や全学部共通の「各サティフィケートプログラム」において、所定要件を修了した学生を対象に修了証として、一般財団法人オープンバッジ・ネットワークによるオープンバッジ(デジタル証明書)を発行します。

オープンバッジとは、IMS Global Learning Consortium(IMS Global)が設定した国際技術標準規格です。そのため、様々な機関からのバッジを統一して管理することで生涯学習履歴を構築することができます。また、ブロックチェーン技術を取り入れており、実質的に偽造・改ざんが不可能で、信頼性の高い証明書として海外はもちろん、ここ最近は国内でも導入する団体等が増えております。

受領したオープンバッジを就職活動などにおいて示すことによって、修得した能力を証明することが可能となり、修得した能力や知識を可視化することにより、学修計画を組み立てる上で参考になります。具体的な申請方法などの詳細につきましては、HOPPIIを通じてご案内します。

プレスリリース「法政大学は全学部共通プログラムでオープンバッジ(デジタル証明書)を導入~数理・データサイエンス・AIプログラム(MDAP)や各サティフィケートプログラム修了者に提供開始~」
一般財団法人オープンバッジ・ネットワークへリンク


イベント開催

開催したイベント

  • 2022年4月5日 社会課題解決のための数理・データサイエンス・ AI 教育分野を学生が学ぶ意義を理解することを目的にセミナーを開催しました。
    今回は富士通株式会社より本学卒業生でもある中山五輪男理事をお招きして、実社会における事例紹介を交え、「AI人工知能 新時代の到来に向けて今出来ること 」と題した、講演を頂きながら、大学時代にデータサイエンスの素養を学ぶ意義についての理解を深めました。

    当日のイベント録画をオンデンマンドシステム内で公開しました。こちらよりログイン後、「Z22004_データサイエンスセンター主催学部生向けセミナー」より、ご視聴ください(本学学部生のみ視聴可)。また、同システム内にある「Z22005_2022年度MDAPリテラシーレベル科目履修ガイダンス」では、履修に関する内容をご案内しています。あわせて、ご視聴ください。

*いずれの視聴可能期間は2023年3月末日まで
*こちらのリンク先URLは以下
 https://hosei-kyoiku.jp/ondemand/

  • 2022年2月22日 数理・データサイエンス・AIプ ログラム(略称MDAP)」の所定要件を充足した学生にデジタル証明書の発行(オープンバッジ)開始に伴い、本学のオープンバッジ活用事例を紹介するセミナーが一般財団法人オープンバッジ・ネットワーク主催のもと、大学関係者・企業関係者の方を合わせて、約100名の参加を頂き、盛況のうちに閉会しました。
    詳細は下記URL(一般財団法人オープンバッジ・ネットワークHP)でご確認頂けます。

開設記念イベントで基調講演頂いた株式会社日立製作所より本の寄贈がありました。
各キャンパス図書館に配架しましたので、興味のある方は是非、一度、手に取ってみてください。
本の概要はこちら
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