法政大学図書館資料収集方針について

2001年4月1日
2006年5月20日一部改正
2007年10月4日一部改正

 

はじめに
大学図書館は、大学の目指す教育・研究の目的を所蔵資料の中に具現化するよう資料を収集し、蔵書の構築をしなければならない。同時に、知的文化財としての学術資料の収集は、大学図書館の社会的使命でもある。選書・収書によって築かれる蔵書群は利用者サービスの源泉であり、かつ大学図書館に対する社会的評価基準の一つとして重要な位置づけを占めるものである。
したがって、その蔵書構成は、明確な収書方針(図書館の目的に沿って、蔵書全体を構築していくための具体的指針)に基づく必要がある。選書・収書担当者の恣意に陥ることなく、充分な収集を実現するためには、あるべき蔵書構成を想定した図書館収書方針が明文化される必要がある。さらには、個々の図書館資料の採否を判断する上での文献上、実務上の物差しとなる選書基準が提示される必要が生ずる。
また、三キャンパスの学部構成に配慮した形での分担収集を明確にし、三図書館の収書と保存、相互協力の推進を目指す必要がある。
しかし、方針と基準が策定されてもその選書・収書体制が確立されなければ、充分な蔵書構成を確保することができない。研究者による専門分野の選書は大学の教育・研究を特徴づける蔵書構築において不可欠である。また、図書館員による選書は、利用動向を反映しつつ、分野構成でのバランスのとれた収集を進める上で重要である。
さらに蔵書を点検・再構築し、魅力ある蔵書資料を保持するためには、保存・廃棄基準の策定も重要となる。いずれの規程化についても、変容していく大学の教育・研究と多様な情報媒体や資料要求に対処するためには、定期的な点検と見直しが求められる。
こうしたことを踏まえながら、本学の教育・研究目的に沿い、社会的要請にも応えうる収集を行ない、基本的資料の収集と独自の個性ある資料の収集という二本の柱で進めることが必要である。

  

目次

I.資料収集に関する方針・基準について
1. 資料収集方針について
2. 収書方針・選書基準について
(1) 収書方針   (2)選書基準   (3)寄贈資料の受入   (4)保存・廃棄基準
(5)資料収集方針の公開  (6)定期的な見直し
3. 類型別選書基準について
4. 閉架図書分担収集基準について
II.除籍・廃棄基準について
III.法政大学図書館貴重資料取扱基準について

 

I.資料収集に関する方針・基準について

1. 資料収集方針について

法政大学の教育・研究、学習活動の維持、発展に資するため、次の方針に基づいて図書館資料の収集を図る。
(1)図書館は資料収集の自由を有する。
(2)利用者の資料要求を基本とし、教育研究に資する学術的資料を収集する。
(3)長期的展望に立って、広く体系的に収集する。とりわけ学部構成、学問研究の動向に留意しつつ、適正な蔵書構成の実現を図る。
(4)対立的学説、多様な見解の存在するテーマに関しては、それぞれの見解に立つ資料を幅広く収集する。
(5)著作者の思想的、宗教的、政治的立場によって、その資料を排除することはしない。(このことは図書館がその思想や主張を支持することを意味しない。)
(6)いかなる干渉や圧力によっても収集の自由を放棄したり、自己規制をするようなことはしない。
(7)利用者からの資料要望、改善提案には、迅速かつ誠意をもって回答する。
(8)資料収集の最終選択権と責任は、図書館長が有する。
(9)収集方針は公開する。
(10)この方針の改訂は、図書館委員会に諮った上、図書館長が決定する。

2.収書方針・選書基準について

(1)収書方針
ここでいう図書館とは、現在の市ヶ谷、多摩、小金井の各キャンパスにある三図書館の総称である。
a.本学の教育・研究を支える「基本資料」の充実
本学の教育・研究に欠くべからざる資料および後の世代へ継承すべき資料を、次の諸点に留意し、各図書館で遺漏のないよう収集に努める。

学部構成
カリキュラム
本学における研究動向
現時点の蔵書構成
その他各館で個別に配慮すべきこと
b.他大学等図書館間の相互協力にも耐え得る「特色ある資料」の形成
A.現在形成している特色ある蔵書群をさらに充実・発展させることで、本学図書館に対する評価の向上、相互協力の推進を目指す。(例えば、地方史(誌)、政府刊行物、個人文庫、多摩地域資料など)
B.現在所蔵している資料を調査し、特色ある蔵書群として発展させる可能性のあるものの中から、必要なものを新たなコレクションとして形成する。(例えば、本学関係者の著作、本学関係者に関する著作物など)

(2)選書基準
A.何を収集し、何を収集しないかの判断基準は、類型別と主題別の両面から捉え、三図書館及び他大学図書館との分担収集をも考慮して行う。(「類型別選書基準」および「閉架図書分担収集基準」を別項3・4に掲げる。)
B.重複(複本)の受入は、開架、閉架の一方か、両方に配架するのかは各図書館の判断による。また、三図書館、研究所および資料室等との間での収集上の調整は必要に応じて行う。

(3)寄贈資料の受入
寄贈の受入は、各図書館の資料の特色を考慮して判断し、コレクションの充実と学術資料の空白部分の補完に努める。【詳細は、「寄贈図書資料の受入に伴う取扱基準」(規定第501号)に定める。】
a.大口の個人寄贈資料については、運搬費、整理費、書庫スペース等の問題を考慮し、コレクションの評価に耐えうるかの判断は慎重を期すようにする。
b.小口の寄贈資料については、リストの提出を求め、重複本等は避け、学術上必要な資料のみを受け入れる。

(4)保存・廃棄基準
a.開架資料については、以下のことを考慮して行う。

旅行ガイドブック、就職・資格関係図書、保存の必要のない雑誌バックナンバー等で、内容の古くなったものは除籍し、原則として利用者に還元する。
辞書・辞典類の更新に努め、新版を配架し、旧版は除架する。年鑑・年報類は最新版(または数年分)を置き、必要に応じてバックナンバーを閉架に移管する。
刊行から相当の年数が経過した資料、傷みの激しい資料等については除架・除籍する。その際、資料的価値があり、閉架で所蔵していない資料は、閉架に移管する。
b.閉架資料の廃棄基準は規程に定める。

(5) 資料収集方針の公開
a. 図書館は、収集方針を公にし、合意づくりを図る。
b. 利用者のための図書館として支持され、発展させていく上で、蔵書構成にも利用者の声を反映させる。

(6)定期的な見直し
ここに掲げる方針および基準は、教育・研究内容の進展と情報媒体の多様化等時代の変化に対処するため、定期的な見直しを行う。

3.類型別選書基準について

類型別の選書基準をもとに、各図書館で判断し収集する。

図書 新刊図書リスト、各種目録、書評等に基づいて基本文献を収集する。民間団体、学会、自治体(地方史)などの刊行物の寄贈収集にも努める。また、過去に溯って蔵書構成の充実を図る。
参考図書 レファレンス業務を一元的に行うため、参考図書の充実に努める。開架には、利用度の高い基本的な辞書・辞典類を置くことにし、最小限度に留める。常に新版等の更新に努める。オンライン化された資料については、3館で利用できることを原則とし、予算を考慮しつつ媒体の変更を積極的に検討する。
政府刊行物 政府刊行物を収集している本学図書館の特色を生かし、積極的な収集が望まれる。また、市販されない資料も多いため、入手するための最大限の努力をする。
雑誌・紀要 基本的な学術雑誌、基幹的な学(協)会誌、紀要、総合誌、各分野の紙誌等についての継続的収集およびバックナンバーの計画的な補充に努める。また、新規購読の決定、既存タイトルの見直し、保存のあり方等については、三図書館および資料室・研究所と調整し、重複はできるだけ避ける。
新聞 全国紙、地方紙、外国新聞、政党機関紙、主要業界紙の収集を行う。ただし、保存の基準を明確にする。
マイクロフィルム 保存資料としての価値の高いものを収集する。図書、政府刊行物、雑誌、新聞等の復刻が刊行されることが多いので、原資料との調整および、高額資料は三図書館、資料室・研究所との調整を要する。
視聴覚資料 学術的に価値の高いものに限り収集するか、学生向けに収集するか、また一切収集しないかなどの判断は、各図書館が必要性を踏まえ判断する。
ディジタル資料 媒体がCD-ROMなどのみで提供される場合は厳選して収集する。オンラインで入手できるものはオンライン資料を優先させる。
外部データベース 積極的導入を図る。ただし、財政的負担、利便性、利用度等を十分検討した上で導入の可否を判断する必要がある。

類型別選書基準表
A.用途別一覧
選書レベルは、重点的、積極的、選択的、厳選の順とする。また、閉架は主として研究用、開架は主として学習用である。

タイプ形態例示閉架備考開架備考
一般図書入門書・概論選択的 積極的設置学部以外の分野は選択的に
 雑誌総合誌厳選 選択的 
  一般誌厳選 選択的 
研究図書学術書・専門書重点的記念論文集などに留意する選択的 
 雑誌基本的学術雑誌重点的 収集せず 
  基幹的学協会誌重点的 収集せず 
  各分野誌積極的 収集せず 
実用図書 厳選 選択的 
 雑誌情報誌収集せず 厳選 
趣味・娯楽  収集せず 厳選 
参考 書誌・目録・索引積極的 収集せず 
  地図・便覧・年表法令選択的 厳選 
  白書積極的 選択的 
  辞書・事典積極的 選択的言語辞典を主に、基本的なものは積極的に
その他 課題図書収集せず 重点的必要に応じ複本
  希望図書積極的 積極的 

以下の資料は選書の現状であり、基準ではない。

考慮すべき類型 閉架 開架
非印刷資料 音声資料 選択的 選択的
映像資料 収集せず 各館の事情による
CD-ROM 選択的 選択的
オンラインDB 選択的 収集せず
その他 厳選 収集せず
外国語資料 各分野の基本的なものを選択的 シラバス等で指定されたもの

B.類型別一覧

考慮すべき類型 閉架 開架 備考
地域資料 積極的 選択的  
書評対象・受賞 重点的 選択的 各館で対象誌・賞を決める
古書・貴重書 新刊書と同一基準 入手できない場合のみ  
稀覯・豪華本 厳選 収集せず  
複製・復刻 蔵書構成の是正 収集せず  
叢書・全集等 選択的。特定の巻のみの場合は新刊書と同一基準 選択的  
文庫・新書 選択的 全巻収集方針のもの以外は厳選  
学内刊行物 重点的、各館で網羅的に収集 厳選  
本学関係者著作 専任教員 重点的 課題・参考文献の範囲で重点的  
兼任教員 主題範囲に合致すれば積極的
卒業生 厳選 選択的
政府刊行物 積極的 選択的  
新聞 縮刷版(全国紙・主要業界紙)主要外国新聞政党機関紙を選択的 全国紙を選択的 各館では一ヶ所で閲覧可能が望ましい。

注)
  複本

  • 同一図書館の閉架では、複本を持たないことを原則とする。
  • 学内他館・機関間では、特に高額資料、ディジタル資料、叢書・全集、複製・復刻の収集について連絡・調整する。
  • 外国語資料は、他館との重複を極力避け、相互利用で対応する。
  • 開架と閉架の間では基本的に重複購入はしないが、参考的資料、利用頻度、資料的価値、保存の必要性等を斟酌し、必要があれば重複して置くようにする。
  • 開架での利用度の高い資料は、複本を用意する。

補充

  • 欠本、欠号は積極的に補充する。紛失・損傷した図書は利用度、複本の有無、増補・改訂版の有無、損傷程度等を考慮の上判断する。

4.閉架図書分担収集基準について

◎収集における5段階レベルの意味は以下の通りである。
  5:責任をもつ館
  4:カリキュラム上、必要なものを購入する。
  3:カリキュラムに関連するものを選択的に購入する。
  2:リクエストがあれば購入する。
  1:基本的に収集しない(リクエストがあったら責任館と相談する)。
ただし、
  (1) レファレンス図書、洋書の学部図書費購入図書はこの範疇外とするが、高額のものは重複しないように調整して購入する。
  (2) 開架については分担収集をせず、各館の判断に任せ、重複してもやむを得ないものとする。
  (3) 各館はこの基準を尊重しなければならないが、定期的に見直しをする。

分  類 レベル 備  考
000 総 記 4 2 2

市:図書館(市ケ谷)
多:多摩図書館
小:小金井図書館

080:内容によって市ケ谷か多摩に振り分け、重複しないようにする。

 007 情報科学 4 2 5
010  図書館  5 2 2
020  図書、書誌学 5 2 2
030  百科事典 2 2 2
040  一般論文・講演集 2 2 1
050  逐次刊行物 4 2 2
060  学会、団体、研究調査機関 2 2 2
070  ジャーナリズム、新聞 2 5 1
080  叢書、全集 2 2 2
090     
100  哲 学 5 2 2  
110  哲学各論 5 2 1
120  東洋思想 5 2 1
130  西洋哲学 5 2 1
140  心理学 5 4 3
150  倫理学、道徳 5 2 2
160  宗 教 4 2 1
170  神 道 4 2 1
180  仏 教 4 2 1
190   キリスト教 4 2 1
200  歴 史 5 2 2
200~270:(多摩)近代以前は厳選し、現代史を収集。
210:(多摩)地方史のうち三多摩地域を収集。
280:(多摩)経済学、社会学など学部関連の業績のある人物について収集。
290:(多摩)都市問題・環境問題に関連するものを厳選して収集。
210  日本史 5 3 1
220  アジア史、東洋史 5 3 1
230  ヨーロッパ史、西洋史 5 3 1
240  アフリカ史 5 3 1
250  北アメリカ史 5 2 1
260  南アメリカ史 5 2 1
270  オセアニア史、南太平洋諸島 5 2 1
280  伝 記 5 3 1
290  地理、地誌、紀行 5 2 3
300 社会科学 3 5 1 330:重複してもやむを得ないが、大型物件は調整して購入。
350:政刊が主体であるため、必要なものを厳選。
366:(市ケ谷):労働法を5で収集。
310 政 治 5 3 1
320 法 学 5 2 1
 323 憲法、行政法  3  
330 経 済 4 5 3
 335 企業、経営 5 3 3
 336 経営管理 5 3 3
 339 保 険 4 3 1
340 財 政 3 5 2
350 統 計 5 2 3
360 社 会 3 5 3
 366 労働経済、労働問題 5   
 369 社会福祉 3   
370 教 育 5 2 2
 371 教育学、教育思想  2  
 372 教育史、事情  2  
 378 障害児教育  4  
 379 社会教育  4  
380 風俗習慣、民俗学 4 5 2
390 国防、軍事 4 2 1
400 自然科学 1 1 5 498:(多摩):医療倫理、リハビリテーション、環境衛生について収集。
410 数 学 1 1 5
420 物理学 1 1 5
430 化 学 1 1 5
440 天文学、宇宙科学 3 1 4
450 地球科学、地学、地質学 3 1 4
460 生物科学、一般生物学 2 2 3
470 植物学 2 2 2
480 動物学 2 2 2
490 医 学 2 2 2
 498 衛生学、公衆衛生、法医学 3 4 1
500 技術、工学 1 1 5 技術史は市ケ谷と小金井で重複してもやむを得ないものとする。環境問題としての517、518、519も各館で重複してもやむを得ないものとする。
590:(多摩):家庭・性問題(367)に関連するものを収集。
510 建設工学、土木工学 1 1 5
 517 河海工学、河川工学 3 3  
 518 衛生工学、都市工学 3 3  
 519 公害、環境工学 5 4  
520 建築学 1 1 5
530 機械工学 1 1 5
540 電気工学 2 1 5
550 海洋工学、船舶工学 1 1 5
560 金属工学、鉱山工学 1 1 5
570 化学工業 1 1 5
580 製造工業 1 1 5
590 家政学、生活科学 1 4 1
600 産 業 2 5 2 小金井:造園を収集。 
610 農 業 1 4 1
620 園 芸 1 1 4
630 蚕糸業 2 2 2
640 畜産業 2 2 2
650 林 業 2 2 2
660 水産業 2 2 2
670 商 業 5 3 3
 678 貿 易  4 1
680 運輸、交通 5 3 3
 689 観光事業  4 1
690 通信事業 2 5 3
700 芸術、美術  3 4 3 多摩、小金井:
技術的なものではなく、作品集、評論集を収集。
710 彫 刻  1 3 2
720 絵 画  3 3 2
730 版 画  1 3 1
740 写 真  1 3 2
750 工 芸  1 3 2
760 音 楽  3 3 1
770 演 劇  4 1 1
780 スポーツ、体育  2 4 2
790 諸芸、娯楽  2 2 2
800 言 語  5 2 2 多摩、小金井:
各言語の入門書、解説書等を厳選。
810 日本語  5 2 2
820 中国語  5 2 2
830 英 語  5 2 2
840 ドイツ語  5 2 2
850 フランス語  5 2 2
860 スペイン語  5 2 2
870 イタリア語  5 2 2
880 ロシア語  5 2 2
890 その他の諸言語  5 2 2
900 文 学  5 1 1  
910 日本文学  5 1 1
920 中国文学  5 1 1
930 英米文学  5 1 1
940 ドイツ文学  5 1 1
950 フランス文学  5 1 1
960 スペイン文学  5 1 1
970 イタリア文学  5 1 1
980 ロシア文学  5 1 1
990 その他の諸文学  5 1 1

II.除籍・廃棄基準について

「図書資料調達・管理規程」第17条(除籍基準)では、次のようになっている。

(除籍基準)
第17条次の各号のいずれかに該当する場合は、資産図書を除籍することができる。
(1) 破損、汚損がはなはだしく補修できないとき。
(2) 所在不明となって2年以上経過したとき。
(3) 紛失届を受理したとき。
(4) 管理換えを行うとき。
(5) 数量更正を行うとき。
(6) 資料価値を失ったとき。
※ 前項の規程は、資産外図書の抹消に準用する。

廃棄の具体的事例について
(1) 補修不可能、あるいは補修費用が当該資料の購入費より高価なとき。
(2) 蔵書点検により所在不明が確認された後、2年が経過したとき。
(3) 利用の時点で所在不明が確認された後、2年が経過したとき。
(4) 貸出利用者の住所が変り、返却回収が不可能になったとき。
(5) 貸出利用者が死亡等で返却回収が不可能になったとき。
(6) 外国人研究者等が未返却のまま帰国し、返却回収が不可能になったとき。
(7) 紛失届を受理し、再購入が不可能となったとき。
(8) [開架図書]教員の指定(課題)図書で、当該教員が退職したとき。
(9)[開架図書]購入後一定期間が経ち、複本の必要がなくなったとき。
(10)内容が改訂され、資料価値が失われたとき。
(11)個人または本学以外の団体に寄贈するとき。
(12)その他、除籍・廃棄の措置が適当と判断されるとき。
(13)以下事例追加する。

III.法政大学図書館貴重資料取扱基準について

図書館における貴重資料の取扱基準を以下のように定める。

法政大学図書館貴重資料取扱基準(内規)

第1条 本内規は、図書館利用規程第21条に基づいて、貴重資料の取扱および利用に関わる事項を定める。
第2条 貴重資料は専門研究者の助言を受け、図書館長が指定する。
第3条 貴重資料は貴重書および準貴重書とし、次のように区分けする。

(1) 貴重書
a 本学草創期、本学(時習社、東京法学校、東京仏学校、和佛法律学校、法政大)が発行所となっているもの。
b 薩埵正邦、ボアソナード、梅謙次郎等の法政大学草創期関係者の自筆原稿、書入本、手沢本等で特に資料的価値の高いもの。
c 和書で江戸初期・元和以前のもの(1624年以前)。
d 漢書は明代・正徳以前のもの(1521年以前)。
e 洋書は1850年以前のもの。
f 上記の時代以後に印刷または書写されたもので、伝来が極めて少なく、資料的価値が高いと認められるもの。

(2) 準貴重書
a 草創期以後発行された法政大学関係資料(法政大学関係者・機関により刊行された資料、法政大学に関する出版物等)のうち、図書館で貴重書に準ずるものとして保存することが適当と認められるもの。
b 年代的には貴重書に含まれないが、貴重書に準ずる資料的価値があるもの。
c 特定の主題あるいは形態のコレクションとして、保存あるいは利用上特別の配慮が必要とされるもの。

第4条 貴重書の利用は以下に従う。
(1)  貴重書の利用に際しては、図書館に「貴重書利用申請書」を提出し、その許可を受ける。利用は閲覧のみとする。
(2)  貴重書の閲覧は、図書館内の指定された場所で行う。
(3)  貴重書は、原則として館外貸出、複写、撮影等を認めない。

第5条 準貴重書の利用は以下に従う。
(1) 準貴重書の利用に際しては、図書館に「準貴重書利用申請書」を提出し、その許可を受ける。
(2) 準貴重書の利用は、閲覧および貸出ができる。ただし、学位論文は禁帯出とする。
(3) 貸出期間は1ヵ月を限度とし、更新を認めない。

第6条 貴重資料は、損傷・破損等の生じないよう特に留意し、保革等保存対策を講ずる。マイクロフィルム等代替物のある場合は、それを利用する。
第7条 貴重資料は、貴重書、準貴重書台帳を作成し管理する。
第8条 この内規に定めのない利用については、申請に基づき図書館長の許可を必要とする。
第9条 この基準の改正は、図書館委員会に諮った上、図書館長が決定する。