2年次の体験型授業の一つであるキャリアサポート実習を担当しました。
この4月1日に入職したので、私にとって初めての仕事です。
あれよあれよとコロナ対策で自宅待機になり、テレワークになりました。その中で、4/21(火)にオンライン授業の開始が決まりました。
授業準備にあたり先生方が最も気にされていたのは、回線不良など環境不備の学生が不利にならないようにすることです。私自身Zoomそのものを使うのが初めてで、手探りの準備でした。授業初日、マシン、回線環境をヒアリングしながらの授業が走り出しました。初回は、各クラス回線不良の学生が1、2名程いたのですが、回が増すごとに安定してきたように思います。
また学生の自己紹介を聞いていると、「オンラインで緊張している」とのコメントが多く、初めてのことで緊張するのは学生も職員も同じだと実感しました。
順調に進み出したある回、先生の説明中に、先生が突然Zoomのミーティングルームから消えるという事件がありました。「回線落ち」という言葉を知っていても、いざその場面に接すると何がどうなったのかわからず、一瞬、時が止まったような感じがしました。
その時に授業をサポートしているアドバイザー二人で相談をして対応をすれば良かったのですが、マイクをオンにしたまま、学生にも聞こえる状態でこの場の対処について話をしました。すると、たまたま自動的にホストに割り振られた学生が名乗り出て、授業進行に協力してくれました。
授業を進めるCA、先生に電話をするCAと手分けして対処しました。幸いにも電話をしたらすぐ先生につながり、授業に戻っていただくことができたので、その後は滞りなく授業を終了することができました。
その後、対処の仕方について振り返りをしている中で先生から「失敗はないんだよねー」という言葉をいただき、ずっしりとお腹に響きました。この対応の仕方が最善だったのか?学生を巻き込まない方がよかったのか?と、もやもや考えていたことが、すーっと頭から消えてなくなり、救われた気がしました。
最善ばかり考えていると、行動が遅くなってしまいます。最善かどうかわからなくても何か行動を起こせば、何かが始まる。まさに「失敗はない」ということを体感した経験でした。受講されていた学生の皆さんにはどのようなものが残りましたでしょうか。
また秋学期もどのような展開になるか分かりませんが、このように言葉の意味することを体感するような経験を学生の皆さんと共有できるように、準備を整えつつ、臨機応変に状況に対処していきたいと思います。