あ行

荒川ゼミ

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アートを介して人や地域とつながる

荒川ゼミでは、文化やアートを「創造的なコミュニケーションの触媒」ととらえ、文化やアートを介して人と人、人と地域がつながる可能性を探究しています。

広がるアートの可能性

美術や音楽のみならず、映画やアニメ、ダンス、ファッション、インテリア、都市景観等にいたるまで、アートの領域は近年とほうもなく拡大してきています。

それにともない、アートを鑑賞するだけでなく、まちづくりや地域活性、新たな文化産業の創出、生涯学習などに、アートの要素を取り入れる試みが広がってきています。

このような流れを受けて、「アート・マネジメント」や「文化政策」など、アートや文化を人びとのライフキャリアのなかに織り込んでいくための研究や実践が進められています。

研究と実践の両輪で学びを深める

このゼミでは、文化やアートを取り巻く現状を理解するとともに、ゼミ生一人ひとりが自分なりの問題意識にそって、文献を読み込んだりフィールド調査に出かけて生のデータを集めたりしながら、自身のテーマを深く掘り下げて卒業研究に結実させていきます。

その一方で、学外のさまざまな組織や団体と協働しながら、文化やアートに関わるイベントやワークショップの企画・運営を行っています。この経験を通じて、人びとのライフキャリアの形成に資するようなアイディアを練っていく面白さに気づいたり、学外のさまざまな立場の方たちとコミュニケーションを取りながら企画を実施していく「マネジメント・スキル」を身につけます。

これまでに、近隣の音楽スタジオとコラボして、子どもたちとともに区民ホールで音楽イベントを開催したり、お年寄りとの「世代間交流」を目的としてファッション・ショーのワークショップを行ったり、東京都立川市の文化振興の一環として、同市のパブリック・アート作品群(ファーレ立川)を題材に若手ミュージシャンたちによるミュージック・ビデオを製作したりしてきました。

2021年度は、キャンパス近くの神楽坂と若者をつなげて地域活性を図るために、SNSやホームページなど多様な媒体を用いて地域の飲食店の情報を発信しました。

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卒業論文・卒業作品を通してライフワークのテーマを見つける

このゼミでは、卒業論文だけでなく、卒業作品を制作する学生も少なくありません。卒業論文のテーマは、映画、ファッション、アニメ、ドラマ、音楽、現代美術、まちづくり、文化産業など多彩です。大学での4年間の学びの集大成として、アカデミックな形式にのっとった完成度の高い論文執筆を目ざします。

卒業作品の制作を選択した学生は、自作写真の個展の開催、映像・アニメ制作、作曲、演劇の台本執筆・上演など、それぞれが関心を抱いている領域に即してライフキャリアの意味について考え、それを多様な形式・スタイルで表現しています。

こうした学びを通して、学生たちは生涯を通じて探求していくべきテーマを見つけることができます。