ま行

松尾ゼミ

ま行

ゼミのテーマ

 テーマは、多文化共生と教育です。「差異と共にいかに生きていくのか」「異なる人々がありのままに生きられる社会をどうつくっていくのか」を追究する教育のあり方について考察しています。

ゼミの活動

 ゼミでは、多文化共生と教育に関わる基本的な概念や事象についてテキストをもとに学んだり、外国につながる子ども、イスラーム、諸外国の多文化教育などのテーマを設定して、調べ学習、グループワーク、フィールドワーク、インタビュー、プレゼンなどをしたりします。多文化を探訪しに街に出たり、外国につながる子どもの多い学校やイスラーム教のモスクを訪問したり、留学生とディスカッションをしたりと、できるだけ実践的に学びます。また、卒業研究に向けて、問いの立て方、文献の読み方、資料の収集や分析の方法、レジュメや論文の書き方、プレゼンの仕方などを学習します。多文化30秒スピーチ、グループワーク、プレゼンなど、自分の考えを表現する機会をたくさん経験することで、コミュニケーション力や協働して問題解決する力を身につけていきます。

ゼミの様子

・ダイバーシティ・プレゼン

 東京都が主催する「ヒューマンライツ・フェスタ東京」のダイバーシティ・プレゼン大会に出場します。それに向けてアイデアを出し合ったり、スライドの作成や発表の練習をしたりします。
 

・合宿

 ゼミ合宿では、卒業論文の中間発表やプレゼン大会に向けた検討を行うとともに、スポーツ、バーベキュー、花火などを楽しんだりして親睦を深めます。

・卒業研究

 ゼミでは、卒業論文を書くことになります。多文化共生と教育に関するものであれば、自由にテーマを設定することができます。問いが大切ですので、日頃から、新聞、雑誌、本などで情報収集に心がけることが期待されます。

<卒論のテーマ例>
・色と人の成長との関わり-ジェンダー観に焦点をあてて-
・理想的なバイリンガル教育とは―幼児期に家庭で親ができること―
・児童期に獲得するジェンダー観-少女漫画雑誌『ちゃお』に焦点をあてて-
・外国人児童に対する効果的な教育のあり方に関する一考察-初任教員とベテラン教員の個別支援の違いの分析から-
・インターナショナルバカロレア(IB)プログラムの可能性と課題-法政大学国際高等学校を事例に-
・在日コリアンのアイデンティティに関する研究-若者のアイデンティティに焦点をあてて-
・日韓アイドルの比較にみる文化的相違-育成方法とプロモーション戦略、ファンの応援に焦点をあてて-
・マスメディアから読み取るルッキズム−視聴者及び消費者の価値観の変化がメディアに与えた影響とは
・スポーツと黒人差別の歴史について-ジャッキー・ロビンソンの人生に焦点を当てて-
・日本のラーメン文化のグローバル化に関する研究―日本のラーメンはなぜ人気なのか-
・なぜアメコミは日本の大衆漫画にならないのか-アメコミと日本漫画における主人公のキャラクターの比較-
 

・ゼミの活動例

<留学生とディスカッション>
 ムスリム留学生にイスラームの信仰や生活、日本に来て感じること、課題などについて話をしてもらい、ディスカッションをします。
 

<多文化マップづくり>
 大学のなかで身近な多文化を探したり、多文化を探訪しに神楽坂の街に出たりして、多文化マップづくりをします。

<浅草寺周辺フィールドワーク>
 ムスリムのマップなども作成している台東区の浅草寺周辺で、ハラールフード、トルコの雑貨屋さんなど、ムスリムに関連するものを探しながら散策します。

<新大久保駅周辺フィールドワーク>
 多文化の街、新大久保周辺で、コリアンタウン、イスラム横丁、東京媽祖廟などをめぐります。

<東京ジャーミー(モスク)>
 日本には100以上のモスクがありますが、代々木上原駅近く、日本で最大級のモスク、東京ジャーミィーに行き、モスクのなかや礼拝を見学したり、説明を聴いたりします。

<横浜移民資料館・横浜中華街>
 横浜移民資料館では、北米や南米に移民した日本人の歴史や生活について学び、横浜中華街では、孫文ゆかりの地、牌楼、媽祖廟、関帝廟、中国料理(四川、広東、北京、上海、台湾)、横浜中華学院など、横浜のなかの中国・台湾を感じて散策をします。

<JICA地球ひろばワークショップ>
 JICA地球ひろばを訪問して、SDGsに関するワークショップに参加したり、国際協力・援助に関する展示を見たりして、国際協力や持続可能な社会づくりについて考えます。