酒井ゼミの”もっと立川”プロジェクトチームが、2020年3月12日(木)に立川市女性総合センターで開催された立川市商店街連合会理事会において1年間の調査研究結果を報告しました。
マーケティングを研究テーマとする酒井ゼミでは、2017年4月から3年間に渡り、立川市役所、立川市商店街連合会と協力して、産学連携によって商店街(会)の活性化モデルを構築するプロジェクトを実施してきました。 初年度の街頭アンケートや商店主へのインタビューなどから始まり、最終年度にあたる今年はSNSによる中小商店、商店街の情報発信の実証実験をおこないました。Twitter、InstagramやYouTubeに記事や動画を投稿することで得られたデータ分析して、商店街においてSNS活用を積極的に進めるよう提案をしました。
コンテンツ動画や記事を制作執筆して、実際にSNSで独自アカウントを立ち上げて、社会実験を行いました。そこから得られたデータによる分析結果は大変説得力があったと、立川市役所、立川市商店街連合会理事の皆さんからとても高い評価をいただきました。
立川市商店街活性化プロジェクトを通して、私は商店街の温かい魅力を知ると同時に、大衆に向けた情報発信の困難さを学びました。「この情報は、誰に何のために何を伝えたくて発信するのか」を意識し相手目線になることで、表現方法に創意工夫することがやりがいに繋がりました。
(キャリアデザイン学部3年 図子菜津美)
商店街といえばアーケードに店舗が連なっているイメー ジがありますが、立川の商店街はそういった商店街ではありません。しかし立川には人との繋がり・温かさをもつ店舗が多くある以上今らしい商店街として在り方を変えて存在していくと感じました。
(キャリアデザイン学部3年 園田優子)
私はこのプロジェクトから「視野を広く持つこと」の大切さを学びました。プロジェクトの中で商店街に存在する魅力について調査していく中で、商店街の本当の姿を少しずつ知ることが出来ました。私がまだ知らない「物事の本質」が社会には溢れています。今後は広い視野を持って身の回りの物事を判断していこうと思います。
(キャリアデザイン学部3年 江藤壮俊)
商店街というものは、おそらく、その一般的な見方とは若干異なり、販促的な側面よりも地域環境の維持向上など、街づくり的な側面で活動している場合が多いというのが実情です。そんな中、立川はもとより商店街にも馴染みのない学生さんたちが、商店街にあるお店の繁盛について、産学連携商店街活性化プロジェクトと銘打って取り組む…正直言って多くを期待していませんでした。
しかしながら、3年間という時間をかけ、調査、研究、実践等というプロセスを経て頂いた報告書の内容には目を見張るものがありました。毎年入れ替わるゼミ生さんたちにとっては短い期間、そして移動距離、“まち”や“お店”の良さを感じるのは大変な作業だったかもしれません。にもかかわらずゼミ生さんたちの努力、数々の創意工夫により、インスタグラムをはじめたとしたSNS投稿、そこから得られた検証など、商店街に加盟する店舗にとってとても有益なものとなりました。皆さんたちのおかげでますます素敵なお店が増えそうです。酒井先生のご指導とゼミ生さんたちのご活躍に心より感謝をいたします。
卒業されても、ぜひ立川を訪れ、そして、お店をご利用ください(笑)。お待ちしております。
立川市商店街連合会事務局 事務局長 石井 賢