ゼミ・研究室紹介(2019年度以前)

体験を通じた情報収集やリサーチペーパーづくりで香港や台湾への理解を深める(法学部国際政治学科 福田円 教授 ゼミ)

  • 2019年12月10日
ゼミ・研究室紹介(2019年度以前)
前列左から、髙栁智裕さん(ゼミ長)、福田円教授、金澤優子さん、後列左から大澤正俊さん、佐藤隼人さん ※全員法学部国際政治学科3年

前列左から、髙栁智裕さん(ゼミ長)、福田円教授、金澤優子さん、後列左から大澤正俊さん、佐藤隼人さん ※全員法学部国際政治学科3年

台湾と香港を対象に、政治や文化、日本との関係など、さまざまな側面から研究を進めている福田ゼミ。
「自ら考え、自主的に行動できるようになってほしい」と語る福田教授の言葉どおり、ゼミ活動の多くは学生たち主導で行われます。

春学期の活動は、学年が混在した4、5人のグループに分かれての文献研究です。最初に福田教授からの講義で基礎的な知識を学んだ後、文献を輪読してグループごとに発表し、意見を交わし合うことで、台湾や香港が現在直面している課題について考えます。学生向けに台湾や香港の現状を伝えてくれるゲストスピーカーが来てくれることもあり、大きな刺激になっているといいます。

秋学期は香港・台湾に関するテーマを各自が設定して研究を深め、論文形式のリサーチペーパーをまとめます。「書き上げたリサーチペーパーは、最終的に全員分を一冊の論文集として製本します」と語るのは論文係を担当する金澤さん。「原稿のレイアウトを整えて印刷し、必要な冊数分をコピーするなど、製本直前までの工程はすべて私たちが対応します。慣れない作業に苦労しましたが、できあがった論文集を手にした時には達成感で感無量でした」。

日常のゼミ風景。グループ研究では、文献を調べた結果はパワーポイントなどの資料にまとめ、 みんなの前で発表しながら、意見交換を進める

日常のゼミ風景。グループ研究では、文献を調べた結果はパワーポイントなどの資料にまとめ、 みんなの前で発表しながら、意見交換を進める

合宿などの学外活動も、学生たち自身が準備を進めます。8月に湯河原で開催した国内合宿を担当した佐藤さん。「初日は、秋学期から始まるリサーチペーパーづくりに向けて、各自が手がけようと思っているテーマへの構想を全員が発表し、意見交換をしました。集中して勉強した後は、しっかり遊びました」と語ります。

希望者向けに、海外研修も開催。「昨年は香港で、次回は2020年1月に開催される、台湾の総統選挙の様子を見に行く予定です。候補者に話を聞いたり、選挙対策事務所を訪ねたり、リアルな声を聞くことも考えています」と語るのは大澤さん。1年次からアジアの多様性に興味を持っていたことから、実体験を通じて理解を深められることを楽しみにしているといいます。

「親日と言われているのに、あまり情報がない台湾、香港のことが気になって、逆に知りたいと思いました」と、ゼミに入った動機を語ってくれたのはゼミ長の髙栁さん。「ゼミに入ってからは、政治に関するニュースも自然と気にして見るようになりました。みんなが協力的なのでゼミ活動は楽しいし、知らなかった世界が広がっていくことも興味深いです。もっと学びたい」と意欲を見せます。

(初出:広報誌『法政』2019年10月号)

湯河原でのゼミ合宿では和気あいあいと過ごした

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2018年は香港にて海外研修を実施。香港島を走るトラム(路面電車)を貸し切りにして、 トラムパーティーを開催した思い出の一枚

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