ゼミ・研究室紹介(2019年度以前)

サプライチェーン・ロジスティクスからグローバル化経営を読み解く(経営学部経営戦略学科 李瑞雪教授ゼミ)

  • 2013年08月29日
ゼミ・研究室紹介(2019年度以前)

現場見学やケーススタディで実社会につながる研究を促進

前列左から、千葉佳奈さん(ゼミ長・経営学部経営学科3年)、李瑞雪教授、齋藤佳美さん(元副ゼミ長・経営学部市場経営学科4年)。後列左から、川島喜一さん(宴会部長・経営学部経営戦略学科3年)、関香央莉さん(副ゼミ長・経営学部経営学科3年)、白羽徹光さん(元庶務担当・経営学部市場経営学科4年)。川島さんは2期生、ほか4人のゼミ生は1期生

前列左から、千葉佳奈さん(ゼミ長・経営学部経営学科3年)、李瑞雪教授、齋藤佳美さん(元副ゼミ長・経営学部市場経営学科4年)。後列左から、川島喜一さん(宴会部長・経営学部経営戦略学科3年)、関香央莉さん(副ゼミ長・経営学部経営学科3年)、白羽徹光さん(元庶務担当・経営学部市場経営学科4年)。川島さんは2期生、ほか4人のゼミ生は1期生

今年設立2年目でゼミ生が倍に増え(計26人)、一層活気あふれる活動を行っている李ゼミ。輸出依存度の高い経済構造を持つ日本に欠かせないロジスティクス(物流)を考察しています。研究は学年入り交じり、入ゼミ年度別に進めるスタイル。2年目秋学期のインゼミ参加へ向けて同年夏の論文完成を目標に、1年目春学期は文献購読による専門知識の習得、秋学期からはグループに分かれ研究に取り組んでいきます。

李ゼミ初の論文完成を目前に控える1期生たち。「直接生活に関わることが少ない想像しにくさから物流に興味を持ちました」と入ゼミの理由を語るゼミ長の千葉佳奈さんは、自動車好きの他2人と「日系自動車企業と部品サプライヤー間関係の国際化がもたらすロジスティクス面での変革」を分析しています。サプライヤー企業一社一社から丹念に調査。「新聞の関連記事も読むようになり、産業構造を把握できるようになりました」と語ります。

毎年数回ゼミで行われている各業界企業の工場見学をきっかけに、齋藤佳美さんは「製造小売業態(SPA)におけるアパレル企業のロジスティクス」を調査。個人でバイヤーをしていた経験から「企業・業界単位での物流を知りたい」と入ゼミしましたが、「『在庫がなくなっても追加生産しない』といった手法は比較的新しいビジネスモデルのSPAならでは」と、当初の想定以上の発見ができた研究成果に目を輝かせます。

「親しみやすいのに博学で、社会で活躍されていたから学べることも多い」と尊敬を集める李教授を囲んで。主体性を養うため、ゼミ生は一人ひとり何かしらの役職を担う

「親しみやすいのに博学で、社会で活躍されていたから学べることも多い」と尊敬を集める李教授を囲んで。主体性を養うため、ゼミ生は一人ひとり何かしらの役職を担う

「卸業は一時、不要論もありましたが、輸出入により日本のライフスタイルの変化を支えてきたのも卸などの流通業の物流機能です」と、その意義を語る白羽徹光さん。企業訪問や夏合宿での英語文献を用いたディスカッションなどのゼミ活動を通じて物流業の奥深さを学び、卒業後は内定した大手専門商社で活躍する予定です。また、2年生でゼミに入り、「先輩と対等に研究を進めるのは大変です」と言いながらも現在、4年生とペアで卒論制作にまい進する3年生で副ゼミ長の関香央莉さん。「大変な分、研究を深め、社会性も身に付けられました」と自身の成長を振り返り、「李先生もいつも優しく支えてくださるので安心して研究に取り組めます」と加えます。

「主体的にゼミ活動に参加し、高度な知と友情を涵養してほしい」とゼミ生にエールを送る李教授。宴会部長として入ゼミ数カ月で早くも李ゼミの中心的存在となっている川島喜一さんも、「食品を買う時、産地を見て輸送経路を想像するようになりました」と日常でも連続的な研究を実践。意欲的に研究に励むゼミ生たちは、今年から始まる海外での夏合宿も楽しみにしています。

2012年11月に大手アパレル企業を訪れ、企業担当者に特別講演もしていただいた物流施設見学。ゼミ授業でもケーススタディを行うことで実学につながる研究を促進

2012年11月に大手アパレル企業を訪れ、企業担当者に特別講演もしていただいた物流施設見学。ゼミ授業でもケーススタディを行うことで実学につながる研究を促進

2012年9月の夏合宿で行ったバーベキューでの1枚。合宿の勉強会では英語文献を用いたディスカッションも実施。今年は中国で現地の大学生とも研究発表会を行う予定

2012年9月の夏合宿で行ったバーベキューでの1枚。合宿の勉強会では英語文献を用いたディスカッションも実施。今年は中国で現地の大学生とも研究発表会を行う予定