ゼミ・研究室紹介(2019年度以前)

国際的な視点で経営を学びOBの指導も受けながらグローバルな人材を目指す(経営学部経営戦略学科 洞口治夫教授ゼミナール)

  • 2012年06月05日
ゼミ・研究室紹介(2019年度以前)
後列左から、木村大志さん(2012年3月卒業)、曽根健人さん(4年)、村田充範さん(4年)、新木優花さん(3年)。前列左から、安藤江里子さん(4年)、洞口教授、清水優佳さん(3年)、髙橋夏穂さん(3年)

後列左から、木村大志さん(2012年3月卒業)、曽根健人さん(4年)、村田充範さん(4年)、新木優花さん(3年)。前列左から、安藤江里子さん(4年)、洞口教授、清水優佳さん(3年)、髙橋夏穂さん(3年)

OBとの交流を通して将来への視野も広がる

国際経営論を学ぶ洞口ゼミでは、「グローバル化が進む世界で通用する人材としての基礎力を養う」(洞口教授)ことも大きな目標です。毎回、ゼミの前には、国際経営に関する英語文献の和訳を各ゼミ生がオンライン上の授業支援システムに提出します。ゼミでは発表者の和訳の正誤を全員で確かめ、そこに洞口教授が解説を加えます。専門性の高いテキストを和訳するのは容易ではありませんが、村田さんは「毎週数十行もの難解な英文と格闘するうち自然と英語力が磨かれたのか、TOEICの問題さえ簡単に感じられるようになり、スコアが350点も上がりました」。

3年生からはチームを組んで、社会人も応募する懸賞論文に取り組みます。「中小企業の資金繰りのスキームに興味がある」という髙橋さんは、「信用金庫から地元企業へどのように資金が渡り、それを元にいかに仕入れを行い売り上げを上げているか、という一連の流れを研究しています」。一緒にグループ研究を行っている新木さんは、中小企業における産業集積に注目。「どのような企業同士がつながり、どのような取引先や顧客を持っているのかを調べ、相関図を作成しています」

4年次からは本格的な個人研究に取り掛かります。「3年次のグループ研究で、アニメが町おこしに大きく寄与している事例を知り、街づくりに興味を持った」という曽根さん。現在は「民間主導の日本の街づくりと、政府や自治体が牽引する韓国の街づくりの比較研究を行いながら、より効率的な街づくりを模索しています」。

またゼミ合宿の企画運営は3年生の役割です。昨年は、上海に進出する日本企業の見学などを行いました。企画担当の安藤さんは「工場見学の依頼では20社以上と交渉しました。企画書やメールを上級生と教授が添削してくれたおかげで、ビジネスマナーや交渉術など社会人としての基礎力も身に付きました。私はデパートなど身近な企業のマーケティングを研究中ですが、その取材にも役立つ経験でした」と話します。

この上海合宿では、ソニーや花王など現地で活躍するOBとの食事会もありました。このように、OBが在学生をサポートしてくれるのも洞口ゼミの強みです。清水さんは「まさに第一線にいる先輩方の生の声は、勉強になることばかりです。また自分の知らない世界を知ったことで、就活前に選択の幅を広げられました」と大きな刺激を受けたようです。今年3月に卒業した木村さんは「OBの方々には就活の勉強会を開いていただくなど、大変お世話になりました。今後は受けたご恩をゼミに還元できる〝頼れるOB?となるためにも、社会人として成長することが目標です」と話します。