ゼミ・研究室紹介(2019年度以前)

実際に現地に赴き幅広い視点から地域づくりを実践 (現代福祉学部 岡﨑昌之ゼミ)

  • 2011年09月12日
ゼミ・研究室紹介(2019年度以前)

背後にある事象を解明し地域再生に向けた提言を行う

前列左から、神宮愛香さん(3年)、岡﨑昌之教授、小沼礼さん(4年)、後列左から、片瀬元貴さん(3年)、田村和一さん(3年)、室岡康平さん(3年)、小林創さん(4年)

前列左から、神宮愛香さん(3年)、岡﨑昌之教授、小沼礼さん(4年)、後列左から、片瀬元貴さん(3年)、田村和一さん(3年)、室岡康平さん(3年)、小林創さん(4年)

岡﨑ゼミでは、地域が抱えている課題を調査し、地域再生・活性化に向けた研究を行っています。地域づくりという大テーマのもと幅広く学ぶことが特長で、地域づくりと自分の興味のある分野を掛け合わせて研究する学生が多く見られます。「ずっとサッカーをやっていたので『Jリーグと地域づくりの関わり』をテーマに、サッカーチームが地域産業に与える影響について研究しています」(田村和一さん)、「昔、足を骨折したときに移動の苦労を実感した経験もあり、現在、地方における公共交通の問題について研究しています」(小林創さん)など、研究内容は多岐にわたります。 

山形県庄内町。「スノーアートフェスティバル」での活動

山形県庄内町。「スノーアートフェスティバル」での活動

地方出身の学生が多いことも岡﨑ゼミの特色のひとつで、「地元・愛知県あま市では『七宝焼』が有名ですが、若い人には認知度が低いのが現状です。しかし、七宝焼を使ったアクセサリーもあり、ファッションなどとも絡めて、もっと若い人に愛されるものにできないかなと考えています」(片瀬元貴さん)、「いろいろな地域で見てきたこと、経験してきたことを、生まれ育った愛媛県内子町で講演を行いました」(室岡康平さん)と、出身地を研究対象にしたり、研究成果を地元に還元しようとする姿も見られます。

山形県庄内町。「まちづくり元気塾」で郷土料理教室を体験

山形県庄内町。「まちづくり元気塾」で郷土料理教室を体験

 岡﨑ゼミではプレゼンテーションの機会が非常に多く、「パワーポイントを使って発表するとき、文章だけでなく画像を入れたほうがみんなの関心を引きやすい。人に分かりやすく伝えるノウハウを学びました」(神宮愛香さん)と、コミュニケーション力の向上を実感しているようです。

 また、「このゼミに入ってから『一歩前に踏み出す』ことができるようになりました」と室岡康平さんが話すように、積極性や行動力が身についたという学生も多く、現在就職活動中の小沼礼さんは「とにかく多くの企業の説明会に足を運んでいます。岡﨑ゼミで身についた行動力が就職活動に生きています」と語ります。

ゼミ生の集合写真

ゼミ生の集合写真

ゼミ合宿では、ある地域を対象に事前調査を行い、実際に現地に赴きます。住民と交流し、その地域が抱える課題を肌で感じたうえで、地域再生・活性化に向けた提言を行います。「地域の研究は、人との付き合いと同じ。食事を共にしながら語り合ったり、生い立ちを知ったりすることでその人の本質が見えてくるように、観光パンフレットに載っていることだけでなく、背後にあるさまざまな事象を多角的に理解することで初めて課題や解決策が見えてくる。今後の人生においても、幅広い視点を持って社会に羽ばたいていってほしい」と、岡﨑教授は学生たちに期待を寄せています。