ゼミ・研究室紹介(2019年度以前)

ITに関連するテーマを幅広く扱い新たなビジネスやサービスへの展開を考える(経営学部 入戸野健教授ゼミ)

  • 2009年04月20日
ゼミ・研究室紹介(2019年度以前)

新規ビジネスモデルで一攫千金を狙う!?

左から、入戸野健教授、瀬良昌義さん、小間竜太郎さん、ゼミ長の遠座伸一さん。就職活動真っ最中で、スーツ姿が頼もしい!?

左から、入戸野健教授、瀬良昌義さん、小間竜太郎さん、ゼミ長の遠座伸一さん。就職活動真っ最中で、スーツ姿が頼もしい!?

IT系のゼミですが、情報技術自体を突き詰めているわけではありません。経営学部らしく、いかにITをビジネスやサービスに結びつけていくかに重点を置いています。そのため、検索サイトやポータルサイトなど大学生に身近なウェブサービスから、プログラミング言語、システム開発にいたるまで、ITに関するテーマを幅広く扱います。新しいビジネスモデルを見つけて、一獲千金を狙おう――これが、入戸野ゼミの隠れたテーマでもあります。

2~3年次は、ITビジネス・技術に関連する書籍を、半年に1~2冊のペースで、じっくりと輪読しディスカッションを行います。入戸野健教授は「最近は、新しいインターネットサービスが次々に誕生しています。これらに触れ、深く掘り下げることで、将来的に新しいビジネスやサービスに展開していける能力を身につけてもらうことを目指しています」といいます。恒例の夏合宿では、こうして探求してきたテーマについて、1人30分でプレゼンし、ディスカッションを行います。これは4年生の卒業研究の中間発表の場でもあります。

卒業研究のテーマは、ITに関連することであれば何でもかまいません。動画コンテンツを研究したいと入戸野ゼミに入ってきた瀬良昌義さん(4年)は「ゼミにはさまざまなタイプの人がいて、自分にないものに触れることで、新しいアイデアも湧いてきます。そんな刺激的な環境の中で、卒論でもぜひ、動画コンテンツビジネスを追求してみたいですね」と抱負を語っています。

ゼミに入るには試験があります。エントリーシートを提出し、3つの課題から1つを選んで論述する一次試験のあとに、ゼミ生に囲まれる形で1人で面接を受ける二次試験があります。このような新規メンバーの募集活動を行うのもゼミ生たちです。ITのもつ難しそうな印象をやわらげ、ポップなイメージでまとめた入ゼミ案内を作成しました。小間竜太郎さん(4年)は、「これまではエントリーシートも紙媒体中心でした。しかし現在、それをシステム化しようという機運が盛り上がっており、卒論ではそのシステム構築に挑戦するつもりです。ゆくゆくは経営学部全体で、そうしたシステムを運用できればいいですね」と語っています。

こうした一切のゼミ活動をまとめるのがゼミ長の遠座伸一さん(4年)。「個性豊かなメンバーたちをまとめて、ゼミの活動を一つひとつ積み上げていくという経験は、マネジメントを学ぶという意味でも大きな勉強になりました。入ゼミ希望者が増えているので、ゼミ長として手応えを感じています」と話してくれました。

(雑誌「法政」2009年4月号より)