ゼミ・研究室紹介(2019年度以前)

「日経TEST 大学対抗戦」で準優勝(経済学部 永岡文庸教授ゼミ)

  • 2008年12月01日
ゼミ・研究室紹介(2019年度以前)
日経TEST参加の7人と永岡教授(後列中央)

日経TEST参加の7人と永岡教授(後列中央)

2008年9月に行われた第1回『日経TEST 大学ゼミ対抗戦』(17チーム、112人参加)で経済学部 永岡文庸教授ゼミから参加した2年生~4年生の有志7人、「永岡ゼミ」チーム=内田裕太さん、小林祐也さん(以上4年)、石島麻耶さん、大辻祥さん、長谷川元さん、福永美穂さん(以上3年)、渋沢一臣さん(2年)が準優勝に輝きました。優勝は中央大商学部、3位に早稲田大政経学部、4位に早稲田大教育学部のゼミが入賞しました。

今年から始まった日経TESTを舞台に行われた大学対抗戦は、経済知識だけでなく、ビジネス現場での応用力や新ビジネスを生み出す能力(経済知力)がどの程度備わっているかを測る「日経TEST」(1000点満点)をゼミ単位(4人~10人)で受け、上位4人の合計スコアで競うものです。「永岡ゼミ」は個人戦でも2位、5位、6位と見事、上位入賞を果たしました。

ゼミ生が大会の存在を知り、参加を思い立ったのは7月末。すぐにメンバーを募りました。「出るからには勝ちたいと、永岡先生にも勉強法など相談したのですが、『自分たちの力で挑め』と言われました」と小林さん。迷いながらメンバーを固め8月中旬の締め切りギリギリに応募。そこから努力が始まりました。特定の問題集などありませんでしたが、「多少の経済知識の自信はありました」と話す4年生中心に新聞を念入りに読み込んだり、テキストなどを独自に選んだりしながらテスト対策をスタート。

夏季休暇中は、皆が集まりやすかった市ケ谷キャンパスに集合、経済知識や時事問題などを学ぶ勉強会を実施しました。待望の夏期休暇となると、つい遊びたくなるものですが、「外濠校舎1階のテーブルを使い、多いときには週3ペースで、1回3時間ほど自主特訓しました」と大辻さん。「先輩たちに引っ張ってもらいながら、一生懸命勉強しました」と唯一の2年生渋沢さんも話します。受験にかかる受験料は、参加者の自腹。「安くはない額ですので、最初はたじろいだのですが、それだけにかなり勉強したのかも」と福永さんはほほ笑みます。ひとつの目標に向かって、ゼミ生が取り組んだ暑く熱い夏でした。

そして臨んだ試験本番。社会の第一線で活躍するビジネスマンの受験も多い試験の内容は、思っていたより、応用力を問われるものでした。「勉強したからといって、できる問題ではなかったかも」と石島さん。結果的に大学対抗個人戦で2位に入賞した内田さんも「問題はすべて4択なのですが『対立する創業者会長と社長をうまく収める取締役会の日程調整』など実務的な応用を求められる問題もあり、悩まされました」と話します。永岡教授も「生きた経済事例を通じ実務力を問う難しい問題も多かったと聞いています。学生たちはよく頑張りました」と顔をほころばせます。

申し込み者だった長谷川さんの元に、試験結果が届いたのは10月下旬。「おそるおそる封筒を開いたら順位表に2位とあり、すぐに皆にメールで知らせました」と喜びを話します。

表彰式での受賞風景

表彰式での受賞風景

11月29日に日本プレスセンタービルで行われた表彰式では、団体・個人賞の賞状とともに副賞として図書カード(団体賞・個人賞とも)が贈られました。

団体2位の図書券は8万円。”元”以上を取り返し、「もちろん、最初から上位を狙っていましたから」と笑うメンバーですが、「仲間と一緒に必死に学んだことこそが、貴重な今年の夏休みの思い出」と口をそろえます。第2回の日経TEST大学対抗戦は来年4月に開催されます。4年生は卒業し、新たなメンバーになりますが「次こそは優勝」と再びチャレンジする気概です。