ゼミ・研究室紹介(2019年度以前)

起業家精神(経営学部 田路則子ゼミ)

  • 2008年03月31日
ゼミ・研究室紹介(2019年度以前)

2008.03.31
理論と実践の両立

田路准教授ゼミは「ベンチャー・起業論」を軸に、理論と実践を織り交ぜながら建設的に授業を進めていくゼミです。入ゼミ1年目は、アスクルや大阪ガスなどの新規事業(社内ベンチャー)や、楽天や米国における起業例のスタートアップのケース・スタディを使って、戦略を分析するとともに、財務諸表の読み方・作成の仕方などを習得して経営の知識の基礎固めをします。

入ゼミ2年目は1年目に学んだことをベースに、実際にビジネスプランの作成。作成したビジネスプランは「東京都起業家選手権」や「みたかビジネスプランコンテスト」などの大会に応募し、客観的な評価を受けます。

活動は授業内にとどまりません。ビジネスプランの収益性、実現性を追及するために、プランのターゲットとなる層(男女・年齢別など)に実際にアンケートやヒアリングを実施し、必要に応じてフィールドワークを行うこともあります。ゼミ長の宮崎奈津子さん(3年)は「そうした活動を通して、自主的に自分の頭で考え、躊躇せずに行動する力が身につきました」と話します。理論と実践をすり合わせる作業の中でより理解が深まり、整合性のとれた学習を進めていくことが可能となるのです。

「実際に起業を考えている人から、一般企業の中で学んだ事を生かしたいと考える人まで、それぞれが各々の目標を持ってゼミに臨んでいるので良い刺激になります」と話すのは、今春卒業の野本英四郎さん(4年)。さらに、田路先生は、「起業するか、企業勤務するか、いずれにせよ、将来的に経営責任を背負う日に備えて、経営者の視点で考えて判断するシミュレーションをしてほしい」と語ります。

  • ビジネスプランコンテストにおけるプレゼンテーション
  • 三浦海岸で行った夏合宿で

実践ビジネスが学べるゼミ

田路ゼミ発ベンチャーのファインダウェイが発行する大学生向け広告媒体「ルーズフリー」

田路ゼミ発ベンチャーのファインダウェイが発行する大学生向け広告媒体「ルーズフリー」

田路ゼミは自由な雰囲気で、誰もがビジネスの実践を経験・体験できます。活動は大きく分けて3つです。

(1)実践に役立つ経営学のエッセンスを学ぶ。ビジネスの世界で本当に役に立つ知識のみを凝縮して勉強します。

(2)新しいビジネスを考えて、コンテストに出場。学んだ知識と自分のアイデアを融合させて、実際のビジネスを創りあげます。

(3)ベンチャー企業の経営者との交流。起業家、ベンチャーを支援する方など、実際のビジネスの世界で活躍されている方々と交流します。また、ゼミで学んだ知識や経験を生かして、企業でインターンをする学生や、実際に起業する学生も多くいます。

人材派遣会社で営業インターンをした内藤崇司さん(3年)は、100人中2位の営業成績を上げ、インターンながら営業チームのリーダーとなりました。同じく3年の浜野勇介さんは、ゼミで得た知識や人脈を生かして、6ヶ月間学生ベンチャー企業でインターンをした後、学生向け広告媒体事業を行う会社を自ら起業しました。

このようなゼミ生も最初はビジネスの知識も経験もない普通の学生でした。しかし、田路ゼミに入り、実践的な経営学を学び、実績を上げることができました。起業までは至らずとも、ゼミでの活動を生かして実践的にビジネスを経験することは、就職活動の際に、アルバイトとサークルという平凡な学生生活を送ってきた他の多くの学生との大きな差別化となるだけでなく、何より、自分の人生にとってかけがえのない財産となります。リアルなビジネスを学びたい学生はぜひ田路ゼミに入っていただきたいと思います。

(田路ゼミから投稿いただきました)