ゼミ・研究室紹介(2019年度以前)

「人生感意気」(人生ヲ意気ニ感ズ)(経営学部 平田英明ゼミ)

  • 2007年06月25日
ゼミ・研究室紹介(2019年度以前)

学問の楽しさを実感する

「少人数で中身の濃い授業を行うゼミです」と立花伸一さん(4年)が紹介する一言が平田ゼミを表しています。まずは、経済・金融・経営を読み解く基本的な思考を身につけさせて、ゼミ生の疑問や発想をマクロ経済学をはじめとした諸理論へと導いていきます。

現在、ゼミの授業はコンピュータ演習と経済・経営関係の専門書講読の二本立て。コンピュータ演習では、論文作成やデータ分析に必要なエクセルの使い方、関数を用いた基本的なデータ分析法を平田准教授が指南します。「数字は嘘をつきません。正しい見方さえすれば」と平田准教授。統計データを読み解き、加工するのは研究者の基本。「経済指標などのデータの読み方、意味などを徹底的に教え込んでくれます」と佐藤恵介さん(3年)は話します。

文書講読では、年間3~4冊程度をとりあげ、数人のグループに分かれ担当パートのレジュメを共同で作成します。この際パワーポイントなどを用いず、あえてアナログに手書きやワープロ打ちのペーパーにまとめるのが平田ゼミ流。「学生時代は見栄えより中身重視で、基本的なロジックを習得してもらいたい」と平田准教授は話します。

この日のテキストは環境と経済をキーワードに、社会事象や事件と経済の関わり・仕組みを解説した一冊。発表者には、各事例や経済理論をしっかり理解して報告をしているか(用語を直感的イメージだけでとらえていないか)確かめるために、平田准教授から随時、質問が飛びます。発言する言葉に責任を持たせるためです。

そんな平田准教授の座右の銘が、漢詩の一節「人生感意気 功名誰復論」。人間は意気に感じて行動する。最善を尽くして、納得のいく仕事ができれば、金銭や名誉は二の次であるという意味です。平田准教授は学問的な興味がゼミ生の意気につながるものであってほしいと、強く願っています。

  • 専門書講読では、経済学で社会を読み解きます
  • 数字を理解しデータ分析するためのコンピュータ研修