法政フォトジャーナル(2019年度)

【市ケ谷】[東京2020応援プログラム]頭で考えるな。身体で感じろ。ゴールボール体験教室を実施しました(7/2)

  • 2019年08月28日
法政フォトジャーナル(2019年度)

「頭で考えるな。身体で感じろ。ゴールボール体験教室」を市ケ谷ボランティアセンターで実施し、17名の学生が参加しました。

ゴールボールとは、戦争で目に障がいを負った軍人のリハビリを目的として考えられたプログラムをスポーツにアレンジしたものです。選手全員が目隠しをし、3対3で行う球技です。視覚障がいの有無に関わらず、目隠しをすることによって同じ条件で競技の体験が可能になるので、視覚障がい者の身体の動かし方や考え方の理解につながると考えられます。また、ゴールボールは2020年東京パラリンピックの正式種目であり、一般学生の東京2020大会への関心を高めることも目的として、今回の企画を実施しました。

今回の企画では、実際に体験する前に、世界選手権にも参加し、日本代表で主将を務める信澤用秀氏と、国際審判員で東京都ゴールボール連絡協議会の小野和人氏に講演していただきました。ルールについての説明だけでなく、ゴールボールを取り巻く環境や視覚障がいを持つ方の私生活に関することまで貴重なお話を伺うことができました。

企画1:ゴールボールとは何かの説明に加えて、それに関する東京パラリンピックにおける説明を国際審判員の小野さんにして頂きました。
企画2:ゴールボールの形、ボールの重さ、手触りを確認する為に対面のパス交換を行いました。
企画3:パス交換を経てボールに慣れた後にアイマスクで視界を塞ぎ、目の見えない中でどの様に行動して、どの様に思考するのかを学びました。
企画4:これらの活動を行った後に、実際に3対3のゲームを行いました。

今回のプログラムを通して、パラスポーツの楽しさや難しさなどを感じることができ、ゴールボールについての理解や関心が深まりました。また、実際に目隠しをして競技を体験することで、目が見えないというのはどのようなものかを肌で感じることができ、東京2020やパラスポーツ、障がいについての理解を深めるきっかけになったのではないかと思います。

                           人間環境学部人間環境学科3年 石井 拓也

【参加学生の感想】

実際にゴーグルをつけてディフェンスをすると、ボールが近づいてくるのが怖かった。でも思っていたよりも鈴の音でどのあたりにころがってきているの分かっておもしろかった。
チームメイト同士の位置を把握したり、パスを出すために手を叩いたり名前を呼んで位置を伝えるといいとわかった。はっきりと伝えないと、耳だけしか聞こえないので意思疎通ができないと思った。その分、音で伝える大切さがわかった。

                       スポーツ健康学部スポーツ健康学科1年 小林 千夏

I’m an exchange student from Taiwan, this is my first time to play goalball. Actually, there isn’t any sports like this in Taiwan. I felt new and interesting in the game, hoping that I can play it again in the future !              

留学生 時遠 陳

目が見えない中で音だけを頼りにボールを探したり、投げたりするのはとても難しかったですが、非常に良い体験になりました。今まで番組等でしか知らなかったですが、今日実際に体験したことでより身近に感じられたので、今後生の試合や機会があればパラリンピックで応援したいなと思いました。

人間環境学部人間環境学科2年 河野 慎平

ボールを止める姿勢を教わる

ボールを止める姿勢を教わる

音を頼りにボールの方向へ

音を頼りにボールの方向へ

相手コートへ向けて転がすように投げる

相手コートへ向けて転がすように投げる

信澤さん、小野さんと集合写真

信澤さん、小野さんと集合写真