法政フォトジャーナル(2019年度)

三輪田学園との教育連携事業-理科実験教室を行いました

  • 2019年04月03日
法政フォトジャーナル(2019年度)

市ケ谷キャンパスに隣接する三輪田学園との教育連携事業の一環として、3月26日(火)に、市ケ谷キャンパスにおいて、「理科実験教室」を開催しました。「理科実験教室」は2013年度から開始し、今年で6回目となります。

当日は、三輪田学園高等学校の理系選択生徒40名が、木原章経営学部・自然科学センター教授による「プラナリアの走性を見てみよう」をテーマとした講義と実験を体験しました。

切っても切っても再生することで有名なプラナリアをまず頭部と尾部に切断するところから始まり、プラナリアはどの細胞にもなれる多能性幹細胞が体中に存在しているため、高い再生能力をもたらすことを学びました。現在注目を浴びている「iPS細胞」はヒトの体の細胞から人工的に作り出した「多能性細胞」であり、プラナリアの実験がヒトの再生医療の未来に繋がるかもしれないといった話に生徒たちは熱心に耳を傾けていました。その後の実験では、切断していないプラナリアと、頭部のみ、尾部のみに切断したプラナリアを使って光に対する反応、味(エサである赤虫とレモン)に対する反応を走性行動として観察しました。暗い場所を好むプラナリアは光を逃げる行動をとるが、尾部のみのプラナリアでは光を感知する目がないため光を避ける行動はとらないことや、プラナリアは匂いや味をかぎ分け、苦手なレモンは避けてエサである赤虫に近づく様子を目にしました。プラナリアの再生能力や、走性行動を目の当たりにし、生物という教科に対する興味が増したという生徒からの声も聞かれました。

プラナリアを切断している様子

プラナリアを切断している様子

実験で得た気づきを発表している様子

実験で得た気づきを発表している様子