法政フォトジャーナル(2018年度)

市ケ谷ボランティアセンター主催で、[電通育英会助成事業]チーム・オレンジ企画「福島スタディーツアー」を実施しました

  • 2019年01月23日
法政フォトジャーナル(2018年度)

市ケ谷ボランティアセンター主催で、12月9日(日)、「福島スタディーツアー」を実施し、42名の学生が参加しました。本企画は、市ケ谷ボランティアセンター学生スタッフ「チーム・オレンジ」が企画し、各種手配、広報、当日の運営を行いました。今回のスタディーツアーは「行って、見て、感じてふくしま」をスローガンに掲げ、福島県の被災状況や復興に向けた取り組みを学ぶことを目的としたツアーを企画しました。

当日は、市ケ谷キャンパスから貸切りバスで福島県いわき市 いわきワンダーファームに向けて出発しました。
ワンダーファームでは、農業最大の問題である風評被害についてや、復興に向けての現在の取り組みなどをお話しいただき、その後ワンダーファームでトマト狩り体験を通して実際に福島の野菜の安全性を確認しました。
浪江町では、一般社団法人まちづくりなみえの職員の方にご協力を頂いて、浪江町の震災時の被害状況から、復興計画、現在の復興状況までご講演いただき、震災についての知識を深めました。その後未だ被災した小学校や震災被害者の慰霊碑など震災の爪痕が残る町内の視察を行いました。

現地での視察、講話、食事を通して震災の記憶を共有し、風化防止、防災意識の向上に結びつけることができました。また、このプロジェクトを通じて「チーム・オレンジ」の学生スタッフは、企画書作成、準備、当日の運営などのプログラムの一連の流れを学ぶことができました。
今後も市ケ谷ボランティアセンターでは、震災の風化防止・防災啓発につながるプログラムを実施していきます。

◆ルート(日帰り)

法政大学出発→ワンダーファーム(講話・トマト狩り体験・昼食)→浪江町・講話(町内視察)→法政大学到着

[参加学生の感想]

故郷が災害危険区域なり二度と住むことができないのだという生の声に心が痛んだが、漁場(市場)が来年、町を活気づける力となって再起するという前向きな声も聞け、自分の心も変わっていくのを感じた。震災たくさんの悲しみや苦しみを生んだが、同時に今立ち上がろうとする力も生まれている事を知ることができた。ニュースや授業では知ることのできない、リアルを知ることができて本当によかった。

社会学部3年


帰宅困難区域となり、故郷に帰りたくても帰れない人々がいる現状や、除染した土壌が未だに街の至るところに置かれていて、課題がまだまだ山積みであることを知る事ができました。
福島の現在の状況を報じるメディアも年々少なくなってきていますが、実際に自分の目で確かめることで、復興の段階にすら進んでいないということを知り、驚きました。原発の問題もあり、震災は過去の事でなく、未だなお収束していない問題であると感じました。

生命科学学部2年


初めて被災地を訪れて、現地でしか感じられないことがたくさんあった。特にガイドさんの「浪江町は忘れていたものを思い出させてくれる」という言葉が印象的だった。自分もなにか協力できることがあれば協力していきたい。                     

法学部1年

 

何度被災地を訪れても「想像はできるけど理解はできない」といつも感じます。ここに住んでいる人々の苦しみや悲しみなどを100%理解するのは難しい。ですが「理解したい」「向き合いたい」という思いは持ち続けたいと思います。                          

社会学部4年

ワンダーファームで語り部の話を真剣に聞いている学生

ワンダーファームで語り部の話を真剣に聞いている学生

ワンダーファームでのトマト狩り体験

ワンダーファームでのトマト狩り体験

まちづくりなみえの職員による震災当時の津波災害の説明

まちづくりなみえの職員による震災当時の津波災害の説明

浪江町内移動の際もバスの中で町内の状況を説明いただきました

浪江町内移動の際もバスの中で町内の状況を説明いただきました

震災遺構となった小学校。震災当日まで生徒が通っていました

震災遺構となった小学校。震災当日まで生徒が通っていました

浪江町にて集合写真。勉強になった一日でした

浪江町にて集合写真。勉強になった一日でした