法政フォトジャーナル(2018年度)

理工学研究科は国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)と協定を締結しました

  • 2018年12月06日
法政フォトジャーナル(2018年度)

本学理工学研究科と国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は連携大学院方式による協力を行うこととし、10月25日に協定を締結しました。
これは、JAXAの研究者を客員教員として受け入れ、理工学研究科に在籍する学生がJAXA内で最新鋭の優れた施設・設備を利用して研究指導を受けられるものです。 従来、理工学研究科はJAXAの3つの部門と協定を結んでいましたが発展的解消し、部門を指定しない「ALL JAXA」と結ぶことになりました。

この協定締結により両機関の研究交流が促進され、大学院生の研究活動を活発化させるとともに共同研究の強化などを通して宇宙航空技術や宇宙科学分野の発展に寄与できる成果が期待されます。

またこの協定の一環で、JAXA連携大学院生である理工学研究科機械工学専攻修士2年生の石岡英悟さんとJAXA大学共同利用システム研究員補で同専攻修士1年生の中野晴貴さん(ともに新井和吉研究室)が、矢野 創 氏(JAXA宇宙科学研究所、法政大学大学院客員准教授)と平井隆之氏(千葉工業大学 惑星探査研究センター研究員)とともに、米国のマサチューセッツ工科大学(MIT)にて、2018年11月12日~17日の1週間、国際共同実験を行いました。

深宇宙探査技術の進展により、太陽系や生命の起源に関する直接情報が得られる各種天体へのランデブー・着陸・サンプルリターン探査が本格化しつつあります。本研究はそうした探査で活躍するダスト計測・捕集装置の開発に不可欠な、ミクロン以上の固体微粒子を真空中で単発ごとに加速できる低速・高速・超高速衝突実験機構群を、日米の研究者が専門と世代を超えて連携し、世界に先駆けて構築することを目的としています。

※本共同研究は、独立行政法人日本学術振興会による科学研究費助成事業、国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))、18KK0128(代表:矢野創氏、研究分担者:新井和吉教授、平井隆之氏)に基づき行われているものです。

 

固体微粒子加速実験装置の後ろに並ぶ国際協力実験関係者

固体微粒子加速実験装置の後ろに並ぶ国際協力実験関係者

光学顕微鏡を使い、衝突痕の観察をする様子

光学顕微鏡を使い、衝突痕の観察をする様子

MITの旗の前に並ぶ実験参加者

MITの旗の前に並ぶ実験参加者

実験が行われたInstitute For Soldier Nanotechnologies(ISN)の建物

実験が行われたInstitute For Soldier Nanotechnologies(ISN)の建物