法政フォトジャーナル(2018年度)

課題解決型フィールドワーク「ダイバーシティのためのインクルーシブデザイン~デザイン思考を見につけよう~」活動報告

  • 2018年09月19日
法政フォトジャーナル(2018年度)

市ケ谷キャンパスにて8/7(火)・8/8(水)・8/9(木)の計3日間で課題解決型フィールドワーク「ダイバーシティのためのインクルーシブデザイン」を実施しました。新規事業開発、商品開発、人材育成などの企業コンサルをデザイン思考×インクルーシブデザインというメソッドを提供している株式会社インクルーシブデザイン・ソリューションズ代表取締役社長の井坂智博氏が講師を務め、学生16名が参加しました。

本講義では、理論を踏まえた上でビジネスシーン等のケーススタディからインクルーシブデザインやデザイン思考を学び、実際に障がい者であるリードユーザーと行動を共にしてフィールドワークを実施し、リードユーザーの不便から社会課題まで具体的に問題定義を行いました。また、企業実例として日本航空株式会社(JAL)の岡島眞理氏をお招きし、多様な方々にサービスを提供する際の人間観察視点、注意点、柔軟性、判断視点、工夫などプロが注力している視点について講演いただき、「わかりやすい」「使いやすい」インフォメーションというテーマから質疑応答を行いました。最後には、グループごとに観察のポイント、見過ごしている不便の発見方法、柔軟な発想力、短時間での判断力、問題の本質を掘り下げる方法、解決に向けたアクションなどデザイン思考の実践的なポイントを整理し、自分にとって自分らしい「イノベーション実践マニュアル」を考えました。

また、「2020年オリンピック・パラリンピックに向けて、誰にとっても『わかりやすい』『使いやすい』インフォメーションをデザインしてください」と題した最終課題を通じて、これまでの講義で学んだインクルーシブデザイン・デザイン思考を踏まえて、真のダイバーシティとは何か深く考えました。

参加者の感想として「自分の意見を言う場や相手の意見を聞く場が多くあり、普段の授業ではなかなか行わないことだったので良かった。」「リードユーザーと実際に対話・フィールドワークすることができ、貴重な経験になった。」「今まで気づかなかったことにたくさん気づくことができた。」など、本講義が新鮮な体験であったようです。

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井坂智博氏

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視覚障害体験をする学生

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リードユーザーを交えたグループディスカッション

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リードユーザーを交えたフィールドワーク

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岡島眞理氏

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講師に質問する学生

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