法政フォトジャーナル(2017年度)

「経済学部 ディベート大会」が開催されました

  • 2017年07月10日
法政フォトジャーナル(2017年度)

去る6月18日(土)に、多摩キャンパスの百周年記念館において、第8回経済学部ディベート大会の決勝戦が開催されました。経済学部のゼミから構成された7チームが約1ヶ月間にわたる予選を戦い、岡部ゼミチームと宮﨑ゼミチームが決勝に進みました。決勝戦では「日本は生活保護制度を合衆国の制度 (有期・フードスタンプ) に変更すべきか否か」をテーマに熱い討論が展開されました。 

討論は、それぞれのチームが肯定、否定の立場で立論をし、各立論に対する反対尋問とその答弁を経て、最終弁論をするという形です。決勝戦では、肯定側と否定側の立場を入れ替えて2回討論をおこない、5人の審査員の評点を合計することで勝敗を決めます。 

前半戦、後半戦共に、両チームはテーマに沿った立論を述べる一方で、相手チームの主張の弱い点を反対尋問で切り崩すことを試みるなど好勝負が繰り広げられました。結果、235対206で岡部ゼミチームが勝利しました。ただ、統計データの活用、事実認識の共有、より深い論点の追求等に関して、多くの課題が残ったことも事実です。 

経済学部のディベート大会は、当初、学生の自主運営で始まりましたが、規模が大きくなり学部主催となってから、今年は8回目の開催です。ディベートは、自由に議論をするのではなく、あらかじめ決められたテーマをもとに準備をし、厳格なルールを守りながら、データや事実をもとにして論理を展開する力やその論理をうまく聴き手に伝えるための表現力を競う、大学生に相応しい知的なゲームです。

ディベートでは、立論の組み立て方、相手の論理の曖昧さを瞬時に見抜いてそれを質す力、質問に対して短く的確にまとめて返答する能力が重要なのはもちろんです。これに加え、主張を支える知識と思考力もまた必要です。これらは普段の講義や演習の中で扱われている内容の本質は何か、それはいろいろな観点からどう評価されるのかを常に思考する中で培われる力です。大会に参加した人だけでなく、審査や観戦をした人も含めて、大学での授業活動の大切さに改めて気付く機会となったことでしょう。

今後は、秋学期に30以上のチームが参加する研究報告大会や学生プレゼンテーション大会が開催される予定です。経済学部では他大学にはない大規模な学生の研究、発表のイベントも通じて学生の皆さんが様々なスキルを磨いています。

経済学部 竹田茂夫教授・酒井正教授

 

最終弁論を行う宮﨑ゼミ

最終弁論を行う宮﨑ゼミ

最終弁論を行う岡部ゼミ

最終弁論を行う岡部ゼミ

2017年度準優勝 宮﨑ゼミ

2017年度準優勝 宮﨑ゼミ

2017年度優勝 岡部ゼミ

2017年度優勝 岡部ゼミ