法政フォトジャーナル(2017年度)

東京2020応援プログラム「ボッチャ体験教室」を6月5日に市ケ谷ボランティアセンターで実施し15名の学生が参加しました

  • 2017年07月07日
法政フォトジャーナル(2017年度)

本プログラムは、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会に「東京2020応援プログラム」として認定されました。

ボッチャというスポーツをごく簡単に言い表すと、目標球(ジャックボール)に向かってボールを投げ、どれだけ近づけることができるかを競う競技であり、このスポーツは重度の脳性麻痺者のためにヨーロッパで考案されたパラリンピック正式種目です。

ルールはシンプルで非常にわかりやすいものになっているが、そこには様々な戦略を取り入れる必要があり、この点がボッチャを奥深く、面白いものにしています。具体的にはまず目標球をどこにめがけて投げるか、また誰が投げるのか、そしてどの種類のボールを使うかという事を、相手の戦略を予測しながら考えてプレーする必要があります。

最初、参加者は皆ボールをいかにして目標球に近づけるかにのみ集中していましたが、徐々に投球が上達してくると、前に述べたような戦略を取り入れながらプレーをするようになりました。今回は7人対8人のチーム戦を行いましたが、皆チーム内で次はどこに投げるのか、また誰が投げるのか等、コミュニケーションをとりながら真剣に、そして純粋にスポーツとしてボッチャを楽しんでいました。これはボッチャというスポーツを理解する上で、なによりも意義のある点であったと思います。

また、この体験会とは別に、6月17,18日に行われた、日本選手権東日本ブロック予選の大会運営ボランティアも合わせて実施しました。6月5日に参加した15名の内6名が参加し、受付や会場内誘導、スコア表記入、会場アナウンスなどを担当しました。

実際の試合の雰囲気を肌で感じることができ、ボランティアを通して、大会運営に係る様々な方と交流することで、ボッチャの素晴らしさを改めて学ぶことができました。

ボランティアセンター学生スタッフ 法学部政治学科3年 成田大輝 

 

参加学生の感想

〇今回参加したのは健常者の学生のみでしたが、もし、障害者の方と一緒にプレーしたとしても、同じようにコミュニケーションをとることはできるのではないかと感じました。特に自分のできること、できないことを伝え合うことは、障害者の方と生活していく中で何よりも重要なのではないかと思います。
障害者や健常者が立場の関係なく楽しむことができるボッチャというスポーツを体験することができたのは障害者の方と共に生きていくということを考える上でとても良い経験となりました。     

〇体験教室の約二週間後に開かれた、ボッチャの大会のボランティアにも携わりました。
初対面の人と協力しながら大会の運営を手助けできたことは、新鮮で良い経験になったと思います。また、選手の試合も観戦することができ、白熱したゲームや、プレーを見ている他の選手達が熱心に語り合う姿が印象的でした。
これらの経験がボランティアへの関心をより深め、自分の視野を広げていくきっかけとなれば良いと思います。

ボッチャの得点方法について説明をうける

ボッチャの得点方法について説明をうける

目標球を狙いボールを投げる様子

目標球を狙いボールを投げる様子

相手チームのボール(赤)よりも目標に近づけるようにボールを投げる

相手チームのボール(赤)よりも目標に近づけるようにボールを投げる

大会運営ボランティアでスコアシートを記入している様子

大会運営ボランティアでスコアシートを記入している様子

大会運営ボランティアで選手入場をアナウンスしている様子

大会運営ボランティアで選手入場をアナウンスしている様子

大会運営ボランティアで打ち合わせをしている様子

大会運営ボランティアで打ち合わせをしている様子