法政フォトジャーナル(2016年度)

「第32回多摩シンポジウムx地域交流DAY2016――まちを育てる学生、学生を育てるまち」を開催しました

  • 2017年02月22日
法政フォトジャーナル(2016年度)

多摩地域交流センターでは2月3日(金)、多摩キャンパスのエッグドーム5階ホールで、「第32回多摩シンポジウム×地域交流DAY2016――まちを育てる学生、学生を育てるまち」を開催しました。

第1部では、多摩キャンパスの周辺の地域で活性化などの活動に取り組む学生プロジェクト13チームが活動報告を行いました。活動内容はさまざまで、八王子市内の団地で住民のつながりづくりや活性化イベント開催などに取り組む「@団地」「カフェ部」「たまぼら館ヶ丘プロジェクト」、放課後の居場所づくりや児童養護施設の訪問など子どもを対象にした活動に取り組む「さんかく」「たまぼらゆくのきプロジェクト」「キラキラ星」、相模原市の里山地域で農業などに取り組む「たまぼら佐野川プロジェクト」、「Community Field」、東北の震災被災地の支援をする「TeamTAMA」などが成果と課題を総括しました。

来場した地域の連携先の方々からは、「学生が地域に姿を見せ、アイディアと実行力を発揮することが地域に変化を生んでいる」との声が挙がった一方で、学生たちからは、下級生をもっと活動に巻き込みたい/学生発案のオリジナル企画を地域に提供したい/多世代をつなぎ地域主体の活動を後押ししたい、などの課題や目標が発表されました。

第2部では、名古屋のまちづくりNPO法人の代表理事で“まち育て実践家”の延藤安弘さんに、「物語のように若者と住民が共に育ちあう――大学・地域“まちing”」と題して講演していただきました。

導入で、絵本を題材に、人の幸福な居場所づくりには「やさしさ」や「ほんとうに大切なもの」を見極める目が必要と話されたのに続いて、延藤さん自身が携わったまちづくりの事例の紹介に移り、それぞれのプロジェクトのカギとなった要素が紐解かれました。庭先のちょっとした空間を開くことで「まちの縁側」ができ、人と人をつなぐ可能性が広がることや、まちづくりにおいては、地域固有の「宝」(地域資源)を発見し人々が共有できる言葉で表現することで活動の推進力が得られることなどが語られ、ヒントと刺激に溢れた時間となりました。

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