法政フォトジャーナル(2016年度)

「猫たちに会いに行こう!~保護猫カフェで学ぶ動物愛護ツアー~」を実施しました

  • 2016年12月22日
法政フォトジャーナル(2016年度)

市ケ谷ボランティアセンター主催で11月25日(金)に「猫たちに会いに行こう!~保護猫カフェで学ぶ動物愛護ツアー~」を実施し、23名が参加しました。

保護猫カフェとは捨て猫を引き取り、里親を探して譲渡する猫カフェです。その保護猫カフェで実際に猫と触れ合いながら保護猫活動について学ぶことにより、普段動物愛護に関心のないような学生にも動物保護について知ってもらうというのが本企画の目的です。今回は地域の保護猫団体と協力して、保護された猫の里親探しを行うネコリパブリック東京池袋店を訪れました。

プログラムでは講師の上野佳世子さんからネコリパブリックの保護猫活動についてお話を聞かせていただきました。そのなかで特に興味深かったのは保護猫活動が飼い主に捨てられてしまった保護猫の引き取りほかに、さくら猫の保護も含んでいることです。さくら猫とは野良猫の繁殖を防ぐ地域猫活動で避妊・去勢手術を施され、耳に目印のカットが入れられた猫です。さくら猫は一代限りの命を懸命に生きており、地域でしっかり管理される必要があります。しかし地域猫活動が適切に行われている地域は少なく、さくら猫の管理が不十分であることなども問題になっているようです。地域猫活動を進めていくためにもさくら猫を保護する保護猫カフェの活動は重要なものだと感じました。

また、保護猫カフェに行くことで、誰でも保護猫活動に関わることが出来るというお話もありました。ネコリパブリックでは売り上げを保護猫活動に充てることにより、来店し猫と触れ合うことが保護猫活動の支援となるような仕組みを取っています。そのようなシステムの保護猫カフェは、普段あまり時間や興味がない人に気軽に動物保護に参加出来るような場を提供するという役割も担っているのだと思います。

その後の餌やり体験では一匹一匹の猫の性格を直に見ることが出来、様々な発見がありました。最初は「保護されてきた猫はおとなしい性格が多いのだろう」というイメージがあったので、すぐ人に寄り添ってくる猫やケンカを始める活発な猫もいたことには驚きました。また、その中にはさくら猫もいました。そうした保護猫、さくら猫と実際に触れ合うことで飼い主がいない猫や地域で不適切な処理を受けている猫がいるという、普段なかなか考える機会のない問題を身近に感じることが出来たと思います。今回保護猫カフェに足を運んだことで動物保護に対する学生たちの意識も高まったのではないでしょうか。

【ボランティアセンター学生スタッフ(VSP)】
對馬 和樹(法学部・国際政治学科3年)
五十嵐 由希子(文学部・英文学科3年)
高畑 桃香(経営学部・市場経営学科2年)
中村 美月(人間環境学部・人間環境学科1年)

講師から保護ネコ活動に関する取り組み説明を受ける参加学生

講師から保護ネコ活動に関する取り組み説明を受ける参加学生

講師が保護されてきた猫の生い立ちを説明

講師が保護されてきた猫の生い立ちを説明

参加学生が保護猫に餌やり体験

参加学生が保護猫に餌やり体験

餌やり後の参加学生と猫のふれあい

餌やり後の参加学生と猫のふれあい