法政フォトジャーナル(2016年度)

「意外と身近?日常に潜む妖怪たち」を実施しました

  • 2016年12月19日
法政フォトジャーナル(2016年度)

11月15日(火)、市ケ谷キャンパスにて学生センター・課外教養プログラム「意外と身近?日常に潜む妖怪たち」を実施いたしました。講師は法政大学理工学部教授で、著書「江戸東京怪談文化の成立と変遷」で日本古典文学会賞を受賞した横山泰子先生に依頼しました。

当プログラムは、妖怪をきっかけにして日本の文化や歴史を学び、他者に発信できるようにすることを目的としました。近年グローバル化に伴い、異文化だけでなく、自国の文化理解が必要とされています。そこで今回は、古来よりこの国の風土や人々の生活に深く関わってきた妖怪を通して文化を学べるようにしました。

企画内容の前半は講義、後半は様々な体験しました。まず講義では、妖怪から日本文化を学ぶ意義や季節〈11月〉に関した話、法政大学及び各キャンパス付近の怪談について学びました。毎日通っている大学の意外と知らない怪談に参加者も熱心に耳を傾けていました。次に、市ケ谷・多摩キャンパスにも伝わる妖怪変化を学び、スタジオジブリ映画「平成狸合戦ぽんぽこ」を鑑賞しました。伝承に基づく数々の妖怪たちがアニメーションとして動く様子に圧倒されました。その後、国際日本文化研究センターの「怪異・妖怪伝承データベース」を使って参加者の地元の怪異・妖怪を検索し、最後に江戸時代に実際に親しまれていた妖怪カルタを体験しました。少数グループに分かれて行ったので、グループ内で交流しながら当時の娯楽を楽しむ姿が印象的でした。

参加者からは、「企画名通り妖怪が意外と身近な存在だと分かった」「自分の知っているアニメーションからの学びに気づいた」「地元や大学の怪談を知り、地域性に興味を持った」などの声がありました。この企画を通して、古来より脈々と言い伝えられてきた妖怪文化が今もなお、私たちの身の回りに息づいていることを感じていただけたら幸いです。

【報告・KYOPROスタッフ】岡村朋佳(法学部・国際政治学科1年)

関連リンク

各キャンパス付近に伝承されている妖怪の紹介

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データベースを使って地元の怪異・妖怪を検索

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グループに分かれて妖怪カルタの体験

グループに分かれて妖怪カルタの体験

妖怪カルタを持って集合写真

妖怪カルタを持って集合写真