法政フォトジャーナル(2016年度)

国際シンポジウム「ビッグバンド型組織マネジメントの可能性」開催

  • 2016年10月17日
法政フォトジャーナル(2016年度)

イノベーション・マネジメント研究センターでは、9月21日(水)に市ケ谷キャンパス ボアソナード・タワー26階スカイホールで、国際シンポジウム「ビッグバンド型組織マネジメントの可能性」を開催し、講師・関係者5名を含め、150名を超える方が参加されました。

近年、経営学領域における組織のタイプとして「オーケストラ型組織」と「ジャズコンボ型組織」というアナロジーがしばしば用いられます。オーケストラ型組織とは、1人のリーダー(指揮者)のもとに、多くの専門家集団(オーケストラの団員)が素晴らしい成果をあげる(素晴らしい音楽を奏でる)もので、ドラッガーはこのオーケストラ型に「未来の組織」を見ていたと言われています。それに対し、「ジャズコンボ型組織」とは、各プレーヤーが自律しながら、コラボレーションを志向するフラット型組織であり、特定のトップの資質に依存せずに組織運営を図ることができる点で、これからの組織のあり方として注目を浴びています。本シンポジウムでは、これらに加え、新たに「ビッグバンド型組織」の可能性について提案し、アンサンブルを重視するオーケストラの要素と、ソリストを重視するジャズコンボの要素を併せ持つビッグバンドが、果たして最強の組織として機能しうるのかを議論しました。

当日は、坂上学教授(経営学部、イノベーション・マネジメント研究センター所員)の司会のもと、音楽にも造詣の深い本條晴一郎氏(イノベーション・マネジメント研究センター客員研究員)、日本のビッグバンド界を長年牽引し続けてきた伝説的ミュージシャンである山木幸三郎氏、オストゼー・ギムナジウムなどでビッグバンドの指導を行っているドイツ・リューベック大学講師のアクセル・シュテア氏、現役のプロミュージシャンとして活躍しているスウェーデン出身のニルス・ラングレン氏をパネリストとしてお招きし、活発な議論が交わされました。

シンポジウム終了後には、ビッグバンド型組織の実際を体感してもらうため、本学のビッグバンドである法政大学ニューオレンヂスウィングオーケストラと、ドイツのオストゼー・ギムナジウム・ビッグバンドによるミニ・コンサートを開催しました。コンサートでは、パネリストのシュテア氏とラングレン氏も演奏に加わり、大盛況のうちに閉幕しました。

関連リンク

本條晴一郎氏

本條晴一郎氏

山木幸三郎氏

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アクセル・シュテア氏

アクセル・シュテア氏

ニルス・ラングレン氏

ニルス・ラングレン氏

坂上学教授

坂上学教授

パネルディスカッション

パネルディスカッション

オストゼー・ギムナジウム・ビッグバンド

オストゼー・ギムナジウム・ビッグバンド

法政大学ニューオレンヂスウィングオーケストラ

法政大学ニューオレンヂスウィングオーケストラ