7月15日 (金)、市ケ谷キャンパスにて学生センター・課外教養プログラム「コーヒーから学ぶビジネスの世界」を実施しました。講師は金沢大学名誉教授、日本コーヒー文化学会副会長の廣瀬幸雄先生に依頼しました。
当プログラムは学生がコーヒーをきっかけにして経済やビジネスに関心を持ってもらうことを目的としました。コーヒー豆は世界中で取引されている生産品であるため、貿易という観点から経済を知ることができます。また近年、コンビニのセルフ式ドリップコーヒーやサードウェーブと呼ばれるハンドドリップコーヒーが流行したこともあり、コーヒーはビジネスの観点から注目されています。身近なものを学問としてとらえ、日常生活がより豊かになることを願って当企画を実施しました。
講座ではコーヒーの価格形成や流通などの経済的視点から、起業やカフェ経営などのコーヒービジネスについて学びました。コーヒーの原価から販売されるまでの価格変化やコーヒーの特性、歴史的背景を学び、どのようにコーヒービジネスが成り立っているのか具体的な事例から知ることができました。身近なものであるのに、初めて知るようなことばかりだったのでとても勉強になりました。また、資料が充実していたので、熱心にメモを取りながら講義を受けていました。さらに、おいしいコーヒーの飲み方も学び、講師が開発したコーヒーを淹れて参加者に飲んでもらいました。参加者はコーヒーを飲みながら、そのおいしさの理由を講師に質問していました。
参加者からは「企業ごとのコーヒー分析が興味深かった」、「コーヒーがおいしかった」、「コーヒーとビジネスという関係が面白いと思った」などの感想が寄せられました。参加者に学んでもらいたいことがそのまま伝わっていたのでうれしかったです。この企画を経て、カフェやコンビニでコーヒーを買うときはコーヒーの価格や流通、種類に目を向け、また販売方法やアピール方法を意識して、コーヒービジネスにさらに関心をもっていただきたいです。また、自身でコーヒーを淹れるときはコーヒーの挽き方やお湯の注ぎ方を今回学んだ方法を用いて、おいしいコーヒーを作っていきたいです。
【報告・KYOPROスタッフ】菊池航平(経営学部・経営学科3年)