イノベーション・マネジメント研究センターでは、12月16日(月)に、市ケ谷キャンパスのボアソナード・タワー25階イノベーション・マネジメント研究センターセミナー室で、国際セミナー「中国における人的資源管理(An Overview of Studies on Human Resource Management in China)」を開催し、受講者30名を含め、講師・関係者など計32名が参加しました。
当日は、安藤直紀副所長(経営学部教授)の司会のもと、Daniel Z. Ding氏(香港城市大学准教授)を講師としてお招きし、中国における戦略的人的資源管理の有効性と、企業パフォーマンスに対する影響を検討しました。
経済改革の過程で、中国では、計画経済下での平等主義的な給与体系が成果主義的な体系に置き換えられ、そのなかで2つの賃金格差が拡大しました。1つは、マネージャーとワーカーの間の賃金格差である階層間賃金格差(inter-hierarchy wage dispersions)であり、もう1つは、マネージャー間での(あるいはワーカー間での)賃金格差である階層内賃金格差(intra-hierarchy wage dispersions)です。
Ding准教授には、これら2つの賃金格差の企業パフォーマンスへの異なる影響と、中国における企業経営に対するインプリケーションについてご講演いただきました。講演後の質疑応答では、会場からの質問に対して活発な議論が展開されました。