12月16日、法政大学史委員会・法政大学史センターでは、「学び舎から戦場へ―学徒出陣70周年 法政大学の取り組み」と題して公開シンポジウムを開催しました。
シンポジウムでは、法政大学史委員会副委員長 奥武則の進行により、本学出身の学徒出陣経験者である、上島武雄氏(1944年法文学部卒)、櫻井眞一郎氏(1944年経済学部卒)、田中三郎氏(1944年経済学部卒)の三氏への公開インタビューを中心に、学徒出陣に関する映像上映、本学の学徒出陣への取組みの報告(法政大学史委員長 馬場憲一、同委員 髙栁俊男、経済学部同窓会副会長 加藤毅氏)が行われました。
会場のスカイホール(ボアソナード・タワー26階)には満員となる200名近くの参加者が来場したため、別室で会場の遠隔上映も行われることとなりました。
公開インタビューでは、お三方の本学入学の理由や在学時の思い出から始まり、軍隊での厳しい訓練の様子、田中氏が特攻から奇跡的に生還された体験など、貴重なお話を伺うことができ、参加者一同深い感銘を受けました。
シンポジウムの最後では、本学の増田壽男総長より、学徒出陣70年に際して、改めて平和な世界の実現を願って「平和への誓い」の言葉が述べられました。
なお、同時開催の記念展示会(12月9~20日、外濠校舎6階展示スペース)では、本学の学徒出陣や当時の学生生活に関する資料、岡田裕之本学名誉教授所蔵の翻訳版戦没学徒遺稿集などを展示し、こちらも学内外から多数の観覧者を集めました。