法政フォトジャーナル(2009年度)

「流通産業ライブラリー」設立記念セミナーを開催

  • 2009年06月20日
法政フォトジャーナル(2009年度)
  • 撮影場所/市ケ谷キャンパス

イノベーション・マネジメント研究センターでは、この度、11業界団体と4学術団体・研究機関から支援を受け、特色あるデポジット・ライブラリー(保存図書館)の構築を目指し、市ケ谷キャンパスに流通・消費財産業に特化した「流通産業ライブラリー」を設立しました。2010年度より広く公開する予定です。

設立に際しては、半世紀にわたり日本のチェーンストアの経営指導に当たられてきた、日本リテイリングセンター・チーフコンサルタントの渥美俊一氏より、日本チェーンストア経営専門図書館の蔵書を一括して寄贈いただきました。また関連する多数の流通企業からも多大なご寄付をいただきました。

そして、5月23日(土)には、外濠校舎・薩埵ホールで〈法政大学「流通産業ライブラリー」設立記念セミナー「明日の流通産業を担う人々へ贈るメッセージ」〉を開催し、関係者を含め625人の方々が聴講に訪れました。

当日は、キャリアデザイン学部の外川洋子教授(イノベーション・マネジメント研究センター所員)の司会のもと、徳安彰常務理事の開会あいさつに続き、矢作敏行所長(経営学部教授)が各講師の紹介を交え、日本の流通産業の歴史的動向を総括しました。

特別講演「チェーンストア産業づくりとは」では、渥美氏より、1960年代以降、ダイエー、イトーヨーカ堂、西友など「流通革命」を主導した大手スーパーの経営指導の経過についてご講演いただきました。

また、「私の経営の考え方、進め方、そして想い」と題した講演では、本学OBでもある、わが国最大級の流通企業集団を率いるセブン&アイ・ホールディングス社長の村田紀敏氏より、スーパーからコンビニエンスストアへの中核事業の転換について詳しくご説明いただきました。

最後に、わが国最大の食品スーパー、ライフコーポレーションを創業された現会長の清水信次氏より、第二次大戦後の闇市から起業し、卸売業から小売業への転身、そして関東、関西という2大都市圏における出店戦略についてご講演いただきました。

  • 徳安彰常務理事

  • 矢作敏行所長

  • 渥美俊一氏

  • 村田紀敏氏

  • 清水信次氏

  • 外川洋子教授

  • 会場の様子

  • チェーンストア関係の参考資料が紹介されました