法政フォトジャーナル(2009年度)

「IMVP-東京大学MMRC-法政大学自動車産業フォーラム2009」を開催

  • 2009年03月06日
法政フォトジャーナル(2009年度)
  • 撮影場所/市ケ谷キャンパス

イノベーション・マネジメント研究センターでは、3月6日(金)、市ケ谷キャンパスのボアソナード・タワー26階スカイホールで「IMVP-東京大学MMRC-法政大学自動車産業フォーラム2009 ―世界金融危機と世界自動車産業のパラダイムチェンジ―」(共催:東京大学ものづくり経営研究センター(MMRC))を開催し、170人が聴講に訪れました。

自動車産業は、世界金融危機を境に予想もしなかった危機と大転換に直面しています。米国ではビッグスリーの凋落と政府救済という異常事態が起こり、欧州でも自動車メーカーは軒並み苦境に立たされ、それまで好調を誇った日本の自動車メーカーまでが軒並み赤字を出しています。世界同時不況という異常事態に直面し、自動車産業はその存在意義と社会の中で果たす役割を根底から問われているといえます。

そこで、これからは、自動車産業のグローバル社会の中での果たすべき役割、未来を切り開く戦略と政策支援に目を向けねばなりません。特に環境問題と環境技術に対し、これからの自動車産業がどのように挑戦し、それによりどのように変質をとげるかという視点が必要です。さらに、資源問題や新エネルギー問題、交通安全技術の将来などの社会的要請や課題への対応という大きなパラダイム転換を視野に入れ、自動車産業の再建と転換がそれぞれの地域でどう進むことになるかを展望する必要があります。

このような状況を踏まえ、当日は、矢作敏行所長の開会あいさつに続き、下川浩一名誉教授をはじめとする各報告者から、世界同時不況下における各国自動車産業の現状と課題、再建の可能性などについて報告がありました。最後はパネル討論にも参加された藤本隆宏MMRCセンター長の閉会あいさつでフォーラムは幕を閉じました。

当研究センターの所員では、洞口治夫大学院イノベーション・マネジメント研究科教授、近能善範経営学部准教授がセッション1および3の司会として参加しました。

  • 下川浩一名誉教授

  • パネル討論

  • 会場の様子

  • 関係者の集合写真