イノベーション・マネジメント研究センターでは、7月24日(木)、市ケ谷キャンパスのボアソナード・タワー26階スカイホールで、国際シンポジウム「イノベーションの歴史的起点―明治日本における西洋機械技術の導入―」(協力:比較経済研究所、国際日本学研究センター・国際日本学研究所)を開催し、関係者を含め69人が聴講に訪れました。
本シンポジウムは、4月10日に刊行された、イノベーション・マネジメント研究センター、洞口治夫(経営学部教授)編『大学教育のイノベーター ―法政大学創立者・薩埵正邦と明治日本の産業社会―』(発行:書籍工房早山)の刊行を記念して開催されました。
当日は、矢作敏行所長のあいさつ、洞口教授による本シンポジウムのテーマ・趣旨説明に続き、プレゼンテーションとパネルディスカッションが行われました。
プレゼンテーションでは、『大学教育のイノベーター』各章の著者が、それぞれに重要性を指摘した横須賀造船所に焦点を当て、その研究の第一人者であるエリザベス・トゥーシェ氏(フランス・リール第一大学准教授)が、「イノベーションの歴史的起点 ―横須賀造船所と西洋技術―」をテーマに報告しました。
また、パネルディスカッションでは、洞口教授の司会により「日本における外国技術の吸収過程」をテーマに、トゥーシェ氏、今井幹夫氏(富岡製糸場総合研究センター所長)、尾髙煌之助氏(法政大学名誉教授)、鈴木淳氏(東京大学大学院人文社会系研究科・文学部准教授)によって活発な議論が展開されました。