ニュースリリース(2019年度以前)
法政大学大原社会問題研究所では、11月28日(木)に多摩キャンパス(東京都町田市)で第11回大原社研シネマ・フォーラム「シード~生命の糧」を開催します(参加費無料、事前申込不要)。
種は人類の命そのもの。しかし、20世紀中に野菜の種子の実の94%が消滅しました。種子の多様性を守るために私たちはどのような選択をすべきでしょうか?
種子の多様性が失われた大きな要因は、多国籍企業による世界の種子市場の独占です。遺伝子組換え作物(GMO)が登場し、多くの国々で農家が種子を保存し翌年蒔くことが禁止されました。これは、主要作物の種子の生産・普及を義務づけた「種子法」が廃止され、トウモロコシや大豆など大量のGMOを輸入する日本にとっても、無関係の問題ではありません。
映画「シード~生命の糧」では、世界中で立ち上がった種の守り人たちがとり上げられます。トウモロコシの種を守り続けるアメリカ先住民、人類の終末に備えて最大300万種の種を貯蔵できるシードバンク、スヴァールバル世界種子貯蔵庫に種子を保存する人々など。
製作費7千万円以上(68万ドル)かけ、アフリカや南米を巡り、私たちと種や自然との見えないつながりを明らかにする作品です。美しい種の姿を捉えた映像にも注目です。
上映後におこなわれる、本学卒業生の北原瞬氏(有機農園経営)と本学教授の島本美保子(環境経済学)によるトークもお楽しみください。
日時 | 2019年11月28日(木) 16:00~18:50(開場15:45) |
---|---|
会場 | 法政大学多摩キャンパス エッグドーム5階ホール |
プログラム | 16:00~17:40 上映 「シード~生命の糧」 |
参加 | 参加費無料 |
申し込み | 不要(どなたでも参加できます) |
その他 | 詳細は下記URL(大原社会問題研究所ウェブサイト)をご確認ください。 |
【大原社会問題研究所】
1919(大正8)年に大阪で創立。1949年に法政大学と合併、現在に至る。100年の歴史を誇る社会科学の分野ではわが国で最も古い歴史を持つ研究所。『大原社会問題研究所雑誌』(月刊)、『日本労働年鑑』、研究所叢書をはじめ、出版活動も積極的に展開。21世紀に生起する労働問題の解明を中心にしながら、同時にジェンダー、社会保障、環境、貧困などの諸問題の研究にも力を入れています。研究所所蔵の図書・資料は、社会・労働問題関係図書をはじめとする約20万冊。その他、貴重書、ビラ・チラシなどの原資料、ポスター・写真・バッジなどの社会運動関係の現物資料など多数を所蔵。インターネットを通じた情報公開と研究支援も積極的に展開しています。
法政大学大原社会問題研究所
TEL:042-783-2305
E-mail:oharains@adm.hosei.ac.jp