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謹んで年始のご挨拶を申し上げます

2020年01月01日

田中優子総長

みなさま、あけましておめでとうございます。

昨年、もっとも心に残ったのは、「55・58年館の<最終講義>60年間の記憶を想起し、未来へ刻む」と題して2月23,24日に開催した‘55・58フェアウェル Days’でした。本学の戦後を支えた55・58年館の新校舎竣工に伴う解体を前に、全国から多くの卒業生が集いました。そしてこの企画の一環として、関西大学・法政大学・明治大学の三大学連携協力協定締結記念特別展示「ボアソナードとその教え子たち」と記念シンポジウム「三大学創立の時代―私塾・結社・法律学校―」を実施しました。私立大学は、各時代の国家の要請に翻弄されながらも市民の「自由」に基づいて独自の歩みをしてきたのです。社会や政治の情勢がどのようになろうと、今後もその姿勢を貫いていこうと思います。

大学を「象牙の塔ではなく、現実の社会を動かしていく原動力」として、その設計要旨に示し、原動力の源泉である学生、教職員のための「学生ホール」を校舎の中央に置いた55・58年館を未来へと継承する日に、まことにふさわしいシンポジウムでした。

続いて、3月には55・58年館建て替え工事・大内山校舎竣工式をおこない、4月から大内山校舎の使用が始まりました。その後、55・58年館の解体工事が続いてきましたが、いよいよ今年はそれも終わり、風の通る広場を擁した、新しい校舎の全貌が見えます。ぜひ期待なさってください。

6月15日、三大学連携協力協定締結記念特別展示と記念シンポジウムは関西大学に移り、「働くことと学ぶこと〜商都大阪と関西法律学校~」が開催されました。明治大学から始まった展示とシンポジウムはこれで一巡し、今年から次の段階に移ります。

昨年は、二つの自治体と「持続可能な開発目標(SDGs)推進に係る協定締結式」をおこないました。ひとつはSDGs未来都市・自治体SDGsモデル事業に選定されている北海道上川郡下川町で、もうひとつは、学生教職員が長いあいだかかわってきた岩手県陸前高田市です。卒業生教員の皆様と、SDGsを教材に使う方法について学びあう場も作りました。SDGsサティフィケートの取得条件を満たした学生へ修了証を授与する授与式の第一回目も、開催されました。一昨年本学はSDGsへの取り組みに関する「総長ステイトメント」を出しましたが、その後、このように確実に実践が進んでいます。

昨年は、7年に1回おこなわれる大学基準協会による「大学認証評価」の年でした。本学における実地調査もおこなわれました。2014年度に総長になり、長期ビジョンや大学憲章を策定して改革を進めてきた全体像を示すことになり、改めて改革の月日を振り返る一年でした。

今年は本学創立140周年、そして大学昇格から100年です。その年にふさわしく、春にはいよいよHOSEIミュージアムが開館します。HOSEIミュージアムの6つの展示テーマの中には、「平和の探求」や「市民と地球への視点」があります。気候変動から日本社会、世界政治の急激な変化の中で、教職員、学生、卒業生たちが地に足をつけて自由を生き抜くことができるよう、HOSEIミュージアムは来し方行く末を共に語り合う場にしようと思います。

2020年元旦

法政大学総長

田中優子