キャンパス・エコロジー・フォーラムは、「真面目なことをみんなで楽しく!」をモットーに、環境保全に注力するボランティアサークル。里山保全、棚田活動、大学祭でのごみ管理を三本柱として、約250人の部員が活動しています。
定期活動の一つは、茨城県土浦市宍塚にある里山保全活動。認定NPO法人「宍塚の自然と歴史の会」と協働して、東京から筑波山の麓まである広い里山の維持管理作業を月1回のペースでサポートしています。
「活動内容は幅広く、外来生物の駆除から、土に日光を当てるための落ち葉かき、育ち過ぎた竹の伐採など、毎月バラエティーに富んだ作業を手掛けています」と語るのは松林さん。
「作業後にはお楽しみもあり、伐採した竹の節に穴を開けて作った竹灯籠は、お気に入りのインテリアになりました」と笑顔を見せます。
棚田活動の拠点は千葉県鴨川市の大山千枚田。「日本の棚田百選」の一つに選ばれるほど、階段状に375枚並んだ田園風景が美しい棚田です。
「棚田の一画を借り受け、田植えから収穫までの米づくりを実践しています」と語るのは大谷さん。「筋肉痛になることもありますが、米づくりの楽しさを満喫しています。50キログラムほどの新米が収穫できるので、最後はライスパーティーを開催して、自分たちで作ったものを食べる喜びや達成感を味わっています」と目を輝かせます。
大学祭の期間中は、キャンパス内に複数箇所設置するエコステーションを管理。環境に悪影響なく楽しめるように、各団体から出たごみの回収と来場者へのごみの分別指導などを一手に引き受けています。
「活動ごとに班分けしてリーダーが統括していますが、メンバーは各自のペースで好きな活動に自由に参加しています」と語るのは蓬田さん。コロナ禍で県境を越える移動に制限があった2021年度は、住居地域別にグループを分けた縮小活動を展開。「埼玉グループは
前代の幹部としてサークルを率いてきた3人は、皆が楽しく安全に活動するには大人数をどうまとめればよいかを考えてきました。コロナ禍で試行錯誤してきた日々を「学生だからこそできた貴重な経験」と語り、「実践して得られた経験や知識をそのままにせず、次の世代に伝えて広げていきたい」と口をそろえます。
(初出:広報誌『法政』2023年1・2月号)
※今回はオンラインで取材しています