な行

仲田ゼミ

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教育改革の社会学

 現代社会には、数多くの教育課題があります。それらの解決に向けて、学校や行政に加え、NPOや地域、企業など多様な主体が教育改革をおこなっています。仲田ゼミの大テーマである「教育改革の社会学」は、こうした多様な取り組みを、広い社会的視点と事実に基づいて検証することを目指すものです。

 ゼミ生が選ぶ研究テーマは多岐にわたりますが、特に「地域連携による教育革新」や「教育における人権保障と多様性」の問題に焦点を当てるケースが多い傾向にあります。
 

ゼミならではの学び

 私たちは、「ゼミならでは学び」を重視しています。研究だけならば個人指導だけでも実施できますが、ゼミ生同士が各自の視点をぶつけ合い、意見を交わし、助言し合う活動経験にこそ、ゼミの意義があると考えます。

 学びの形は多様です。特定のトピックについて議論を深めることもあれば、文献を精読することもあります。統計ソフトを用いて量的分析に触れたり、教育改革の現場へフィールドワークに出かけることもあります。

 外部への発信活動にも積極的です。2024・2025年度には、教育をテーマにした映像の視聴と感想共有を行う「オープンゼミ」を開催しました(https://www.youtube.com/watch?v=z3QsQB5FBbw)。また、2025年度には、担当教員が高校で行った出前授業にゼミ生が参加し、ワークショップのファシリテーションを担当しました。
 

 合宿や懇親会に加え、普段のゼミの合間にボードゲームやクイズ大会を行うなど、メリハリのある環境です。夜遅くまで活動することもありますが、そんなときは持ち寄ったお菓子をシェアしてがんばります。あるゼミ生は「まじめ7、遊び3」と、別のゼミ生は「対話×お菓子=仲田ゼミ」と表現してくれました。こうした活動の様子はSNSで紹介しています。(https://www.instagram.com/hosei_nakata/
 

ゼミの流れと運営

 入ゼミ直後の2年生秋学期は、先輩との交流を通じた「聴き合うワーク」を行い、ゼミの雰囲気に慣れていきます。さらに、「関心トピック調べ」と称して、自分の関心事について情報を集め(インプット)、発信する(アウトプット)練習をします。

 3年生になると、研究手法を学んだ上で、個人またはグループで独自の分析をする「ユニット研究」に取り組みます。研究手法に習熟した4年生の卒論では、個人指導とゼミ内での発表・報告を交互に繰り返しながら、論文執筆を進めていきます。

 これはあくまで2025年度の実践例です。私たちは、ゼミ生の実態に合わせ、ゼミ生と教員が話し合い、新たな工夫を取り入れてゼミの運営方法を進化させています。ゼミ運営にはゼミ生が主体的に関わっており、ゼミ長を中心とした運営チーム(Headz)が、ゼミ生と相談しながら、短期・中期・長期の運営方針を考えてくれています。
 

研究方法

 最も多く用いられる研究方法は、インタビュー調査や量的調査です。どちらも他者の協力を得るために、他者の視点に立って調査を設計する必要があります。その設計に加え、交渉や依頼を行うことは大変な作業です、そのプロセス自体が、貴重な経験となると考えています。

 また、行政機関が公開する統計や議事録、雑誌・新聞記事などの「公開情報」を分析対象とし、新たな知見を生み出すことも、有効な研究手法です。こうした「公開情報分析」に積極的に挑戦するゼミ生が多いのも、仲田ゼミの特徴の一つかもしれません。

学生からの紹介

―   2025年度  2年生

先輩方と先生の面倒見の良さに惹かれて入ゼミしました。人数が多すぎないからこそ、1人ひとりの興味や意見を尊重し合い、学年問わず交流が広がるゼミです!大学内外で多様な活動をしている人が多く、話していて刺激をもらえるゼミでもあります


―   2025年度  3年生

和気あいあいとした雰囲気の中で学生主体を基調に自分の”したい”学びを形に出来るゼミだと思います。先生も、ゼミ生の様々な”声”に寄り添ってくれます。疲れたら、持ち寄ったお土産で交流を深めるのも特徴です。

【な】んでも挑戦できるゼミ活動/交流で深める各自の【か】んがえ/みんなで作る【た】しざんのゼミ

4期目を迎えた仲田ゼミでは「出る杭を伸ばす」風潮が根付いてきたように思います。オープンゼミやゼミ見学会、クイズ大会などゼミ生の発案・主導で進んでいく企画があります。「こんなことしてみたい!」という想いが大事!一言で言えば「メリハリのあるゼミ」「ゼミという環境や発達・教育領域でやってみたいことがある人にオススメなゼミ」ですが、ゼミ選びや学部、大学選びでは悔いが残らないようにしていただきたいです。