子どものころ、「時期」がきたら自動的にスイッチが入って、化粧をしたり、ストッキングはいたり、ブランドものが欲しくなったりして、そのうち家族が欲しくなったりするだろうと思っていました。が、全然スイッチが入らないまま、もう、そろそろ終活を考える年ごろになりました。
みんなはどこでスイッチが入ったんですかね。スイッチ入る人と入らない人は何が違うんでしょうか。そして、スイッチが入らないとダメなんでしょうか。さらに、たいして化粧してなくても、おしゃれしてなくても、家族がいなくても、私は「大人」ですよね。では、私はいつ「大人」になったんでしょうか。こんな思いが、私の研究の根底にあります。
さまざまなテーマを決めてゼミ活動に取り組んでいますが、こういった活動を通して、ゼミの学生には、「ちゃんとした大人」になることの意味や、プロセスを大事にしてほしいと思っています。
(1)調査活動:社会学的な方法論に基づく質問紙調査(量的調査)もしくはインタビュー調査(質的調査)を実施し報告書にまとめる作業を通して、論理的なものの考え方を身につけることを目指します。
2022年には、インタ ビュー調査の成果をまとめた雑誌を刊行しました。
『地域人材育成研究 特別号(2022年9月号): 特集 吉賀で暮らす――「思いを聞く」インタビュー』
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0BM5BQBV1/
インタビュー後の空港で(北海道で実施したもの)
インタビュー風景(島根県で実施したもの)
(2)フィールドワーク:人口減少が進むなか、地域社会を活性化させるのはどのような人材なのか、どういう教育(学校教育に限らず)がそういう人材を育てるのかなどについて、フィールドワークを通して考えます。活動を通して、自らの価値観を相対化し、自分のキャリアについて捉えなおすことを目指します。
フィールドワーク先の方からいただいた新米のうちの1つ
ゼミ生お勧めのご飯のお供(ゼミで新米を炊きました)
(3)チームづくり:ゼミでは、互いを尊重して安心して「完璧な挑戦」ができるように、校外活動を通してチームづくりをしています。
近年は法政大学のある地域を知ること、体を動かすことが目標に、日帰りの活動が中心です。「できないことをやるから意味がある」「失敗して当たり前」をモットーに、一緒に活動しませんか。

東京駅までみんなで歩いていったら、人が多すぎてはぐれて、ついに全員揃った集合写真が撮れなかった思い出の一枚