12月13日(土)に、2025年度(第9回)「自由を生き抜く実践知大賞」表彰式が行われ、法政レインボーほっとラウンジの学生スタッフが「あらゆる立場の人々への共感賞」を受賞しました。
学生の日々の取り組みを見守ってきたDEIセンターとして、とても嬉しく思います。これからも学生の活動を見守り応援していきます。
法政レインボーほっとラウンジは、セクシュアルマイノリティや、そうかも?と思っている人&アライのための居場所である。
2024年のDiversity weeksの企画の1つとして、学生が主体となって企画、実施し、2025年度から定期的に対面とオンラインで交流会を開催している。これまで性的マイノリティ当事者が安心して交流できる空間が法政大学にはなかったため、学生が企画した。
対面交流会は市ヶ谷キャンパスのDEIセンターを中心に行い、法政大学の学部生、大学院生、通信教育部生が参加することができる。ラウンジには「おしゃべりスペース」と「静かにのんびりスペース」があり、市ヶ谷キャンパスだけではなく今年の7月には多摩キャンパスで、10月には小金井キャンパスで交流会を開催したことで3つのキャンパスを超えて繋がりを作っている。オンライン交流会でも多様な経験を持った学生が集まり、交流が生まれている。
誰もが“ほっと”安心して参加できるために対面、オンライン問わずグラウンドルールを作成し、各キャンパスから集まった有志の学生がスタッフとして活動している。
ここでは“ほっと”できる居場所としてだけでなく、その場に集まる学生の多様な声を直接聞くことで、感覚的な理解が得られ、自らの共感の幅が大きく広がっていくことを実感できる場所でもある。
また、穏やかな空間の中で参加者同士が互いの経験や想いを率直に語り合ううちに、これまで抱いていた漠然とした理解がより具体的な言葉や表情を通じて深まっていくのを強く感じた。
特に、グラウンドルールによって守られた交流会は、多様なアイデンティティを尊重する土台を得る助けとなり、自らの無意識バイアスに気づき言動にどう反映させるかを考える貴重な契機となる。さらに活動が継続的に行われていることから、私にとってこの場所は自分自身の立場や言葉の使い方を常に見直し続ける場にもなっている。(Aさん)
近年、「多様性」が重視されるようになった世の中だが、その言葉だけがひとり歩きして、本当の多様性を実現できている人は少ないと思う。多くの方と交流できるレインボーほっとラウンジでは、様々な意見があり、互いを尊重できる安全な環境だ。この活動を通して、安全で公平な環境を整備することで多様性を実現できるのではないかと考える。(Bさん)
これまで周辺化されてきたマイノリティの学生のためのスペースをつくりつつ、アライも含まれることで、安全な場を提供し、大学全体の包摂的環境づくりにもつながっていると考えます。本学には多様な構成員がいることを認識し、あらゆる立場の人びとへの共感を促進することで、この多様性を認め合うことを実現し、まさに法政大学憲章に含まれている理念、そしてその理念を根幹とするダイバーシティ宣言を具体化する活動でもあります。また、法政らしさが表れている、学生が主体となる活動だと思います。学生の目線から教職員に課題や改善点を提示し、主体的に取り組んでくださっていることは、本学のDEI推進をより深く、そして広く進めることにつながっていると思います。
学生スタッフプレゼン中
学生スタッフ表彰
学生スタッフ表彰コー総長
法政大学ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンセンター(DEIセンター)
市ヶ谷キャンパス富士見ゲート1階