2025年6月30日に第1回DEIについて教職員が安心・安全に話せるオンラインの居場所「にじの場」をオンラインで開催しました。初めての試みでしたので、にじの場について企画意図も含め、紹介と開催報告をいたします。
1.「にじの場」ができた経緯とコンセプト
DEIセンターでは、学生だけでなく教職員への個別相談も受け付けています。残念ながら相談をお受けする中で、職場を含め日常生活の中でも、特定の属性(特に社会的マイノリティ)に対するマイクロアグレッションに傷ついたり、そうした声を見聞きしてどう対処したらいいか悩んだという声もありました。
「もっと教職員が話せる場所が欲しい」
「自分の傷つき体験について、共感できる人がいないものか…」
「モヤモヤ場面に遭遇したときの対処方法を知りたい」
(でも、参加にあたって自分の身分や名前を明かしにくい…)
そんな声をもとに、教職員の皆さんがジェンダー・セクシュアリティ、国籍や文化、障がい等も含め安心して語り合えるクローズドな場として、にじの場が開催されることになりました。
2.グラウンドルール
イベントでは、できるだけ参加のハードルを下げつつ、誰でも安心して参加できるように、グラウンドルールを設け、オンラインで匿名性を確保したイベント開催を目指しました。DEIセンターのコーディネーター(専門職)がファシリテーターとなり、以下のようなグラウンドルールのもと、参加者が安心・安全に自己開示できるピアサポートの場づくりを目指しました。
3.実施内容
イベントでは、LGBTQやジェンダー、国籍や文化、障がいなどに関する学内での被差別体験、DEIに関するモヤモヤ場面や傷つき体験(ほめ言葉など悪意はないが偏見に基づく発言等)、うれしかったこと、有益なリソース等を皆さんでシェアしながら、一緒にお話しすることを目指しました。今回のイベントでは、ファシリテーターを中心に日常的なモヤモヤ体験、それらへの対処方法や、自分の状況を知るためのリソースに関する話題提供を行いました。
イベント時に使用したスライド①(DEIセンター作成)
イベント時に使用したスライド②(DEIセンター作成)
今後もこうした居場所をつくりつつ、多様な属性を持つ人たちが安心して就労できる環境づくりや、職員たちのリテラシー向上のためのイベントや研修等も併せて開催してまいります。
法政大学ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンセンター(DEIセンター)
市ヶ谷キャンパス富士見ゲート1階