「HOSEI DIVERSITY WEEKs 2023」を2023年11月20日~12月2日の期間に実施しました。
2回目となる今回は、「Let’s step up!~ダイバーシティを考え、行動してみよう」をテーマに、計11のプログラムを実施し、延べ690人の皆様にご参加いただきました。(動画の再生回数を含む。)
ご参加、ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
配信期間 2023年11月20日(月)~12月2日(土)
本学教員11名によるダイバーシティをテーマにした講座13本をオンデマンド配信しました。1本15分程度の動画で、多様な視点からダイバーシティを学ぶことができる講座を提供しました。今回は本学学生・教職員の他、一般の方も受講可とし、140名を超える方から受講申込があり、講座の合計再生回数は420回以上となりました。受講者からは、「それぞれの専門家が、多様な視点でダイバーシティに触れていて良かった。」「ダイバーシティやジェンダーについて勉強する機会がなかったため、現在の社会の現状や問題意識を知ることができた。」などの感想が寄せられました。
講座名 | 講師 |
アジアの障害インクルーシブな国際協力・開発:~労働と雇用の視点から~ |
佐野 竜平(現代福祉学部 教授) |
性暴力被害とアンコンシャス・バイアスー誰もが性暴力の被害者・加害者・傍観者にならないために― |
岩田 千亜紀(現代福祉学部 助教) |
食からひもとくジェンダー |
湯澤 規子(人間環境学部 教授) |
ダイバーシティ経営とキャリア自律 |
坂爪 洋美(キャリアデザイン学部 教授) |
Anime's Globality and the Isekai Genre |
STEVIE T SUAN(Faculty of GIS Associate Professor) |
プライドハウス東京(※1)のご協力で、外濠校舎に「レインボーラウンジ」を設け、性の多様性に関する関連書籍やパネルの展示等を行いました。専門スタッフが常駐し、気軽に交流し情報交換できるスペースとなり、期間中120名以上の学生・教職員の方が訪れました。
レインボーラウンジではミニイベントを開催し、映画上映や「婚姻の平等について知ろう・同性婚訴訟のいま」のレクチャー、「アイロンビーズでレインボーグッズづくり」など、性の多様性について知り、学ぶ機会を提供しました。中には、「多様性と包摂」をテーマに学ぶ法学部のゼミが授業の一環で訪れ、「トランスジェンダーのリアル」パネル展示の閲覧や、プライドフラッグの種類などについて、専門スタッフから学びました。
また、プライドハウス東京の専門スタッフによる「性の多様性に関する個別相談」も実施しました。プライバシーに配慮した環境で、多様な性のあり方に関して、大学生活や人間関係等で悩んでいることや、支援等に関して興味関心がある方等からの相談を受け付けました。
(※1)「プライドハウス東京」は、常設の総合LGBTQセンターを運営し、セクシュアル・マイノリティに関する情報発信や相談支援を行っている団体です。
実施日 | 11月20日(月)、11月22日(水) 、11月24日(金)、11月29日(水)、11月30日(木) 、12月1日(金)【6日間】 |
時間 | 12時20分~16時20分 |
場所 | 法政大学市ヶ谷キャンパス外濠校舎6階 ホワイエ前、 1階 メディアラウンジ |
実施日 | 11月22日(水) 、11月24日(金)、11月29日(水)、11月30日(木) 【4日間】 |
相談員 | プライドハウス東京の専門スタッフ |
日時 | 2023年11月22日(水)14時50分~16時00分 |
開催方法 | WEB(Zoom)による開催 |
講師 | 林 香里 東京大学理事・副学長 |
参加人数 | 約40名 |
東京大学理事・副学長の林 香里教授をお招きし、東京大学の「UTokyo男女⁺協働改革#WeChange」の取組について講演いただきました。
東京大学は、2022年から「UTokyo男女⁺協働改革#WeChange」を始動し、大学構成員全員の意識改革や女性研究者キャリアアップ支援に取り組むとともに、教授・准教授の女性増加率を過去10年の2倍とするなどの目標を掲げ、女性教員の加速的増加を目指して、取組を進めています。
講演会では、この改革に取り組むこととなった背景や問題意識、具体的な取組内容や課題についてお話いただき、大学における男女共同参画推進の重要性について、ともに考える機会となりました。
日時 | 2023年11月22日(水)16時55分~18時15分 |
開催方法 | WEB(Zoom)による開催 |
講師 |
佐伯 英子 人間環境学部准教授、 GUARINI LETIZIA 国際文化学部専任講師、 平森 大規 GIS助教 |
参加人数 | 約30名 |
大学には、性的マイノリティや国籍、文化など多様な背景をもった学生が在籍しています。この教員座談会では、授業等における工夫や配慮の実践事例を共有し、多様な学生が安心して創造的に学べる場の実現に向けて考えました。佐伯先生、GUARINI先生、平森先生からは、教室を安全な対話の場にするための工夫や、言葉の持っている意味を意識することの重要性などについてお話がありました。
参加者からは、「すぐに実践できる内容を中心に話してくださり、参考になった。すぐに実践したい。」、「留学生の授業を担当しているので、多様性は身近な問題である。その多様性に関する問題認識や困難を共有していただけたので良かった。」などの感想が寄せられました。
日時 | 2023年11月28日(火)13時00分~17時00分 |
開催方法 | 対面(市ヶ谷キャンパス) |
参加人数 | 31名 |
本研修は、女性管理職比率が低い現状を踏まえ、多様な職員が自ら能力を最大限に発揮し、活躍できる組織を作ることを目的に、本学の男女共同参画推進チームが企画しました。
研修では、女性の活躍を阻害する要因や、アンコンシャス・バイアスの悪影響を抑えるにはどうすれば良いかなど、グループワークを交えて学び、積極的な意見交換が行われました。
参加者からは、「想像以上に思い込みやバイアスが自分の中にあることを気付かされたので、今後は注意していきたい。」、「日頃からのコミュニケーションにより、「信頼をベースとした期待を伝え背中を押してあげること」の大切さを学んだ」などの感想が寄せられました。
日時 | 2023年12月1日(金)11時00分~12時30分 |
開催方法 | WEB(Zoom)による開催 |
講師 | 山地 久美子 氏(神戸大学地域連携推進本部ボランティア支援部門 |
参加人数 | 約30名 |
自然災害などの非常時には、妊産婦や高齢者、障がいのある方、日本語を母国語としない方、性的マイノリティの方などにとっては特に大きな負荷がかかってしまいます。シンポジウムでは、復興や災害に備える際に、ジェンダーや性的マイノリティなどの視点からどのようなことが必要なのかについて、2名の講師に講演いただきました。山下先生からは、「性的マイノリティの人たちの災害時経験と求められる対策」について、山地先生からは、「災害時のジェンダーギャップを乗り越えるー被災から
参加者からは、「災害は平等だが、被害は平等ではないという事実に大きな気づきを得られた。」、「ダイバーシティの観点から防災を考える機会がこれまでなかったため、新鮮だった。」などの感想が寄せられました。
※関連リンク:(内閣府男女共同参画局)災害対応力を強化する女性の視点~男女共同参画の視点からの防災・復興ガイドライン~
外濠校舎1階メディアラウンジで、「ノートテイク実演」、「アイマスク、杖を使って歩いてみよう」の企画を実施しました。また、本学のバリアフリーマップや障がい学生支援室機器備品の展示を行いました。
松尾知明ゼミでは、「多文化共生と教育」をテーマに、「差異と共にいかに生きていくのか」「異なる人々がありのままに生きられる社会をどうつくっていくのか」を追究する教育のあり方について考察しています。
DIVERSITY WEEKsでは、11月26日に行われた「大学生によるダイバーシティ・プレゼンコンテスト」における松尾知明ゼミのプレゼン「ムスリカイ」をオンデマンド配信しました。
外濠校舎1階メディアラウンジにて、ダイバーシティ関連取組展示を行いました。
障がい者を雇用し、多摩キャンパスの環境整備を行っている本学の特例子会社 「おれんじ・ふぉれすと(株)」の取組や、本学の「ソーシャル・イノベーションセンター(SIC)」の取組を紹介しました。
その他、以下の企画を実施しました。
ダイバーシティ推進委員会事務局(総長室企画課)