お知らせ
企業で臨床心理士として働きながら、ストレスの軽減やウェルビーイングを高めるための方法を研究してきた小林准教授。実務経験を活かして後進の育成に取り組もうと、法政大学に活躍の場を移しました。現在は「テレワーク従事者のメンタルヘルスの実態調査と改善に向けたアプローチ」や「メンタルヘルスの不調を未然防止するための、eラーニングを活用した遠隔支援プログラムの開発」などに取り組んでいます。
小林准教授は、近年注目されている「ワークエンゲージメント」の重要性についてこう語ります。「『仕事に誇りを持ち、熱心に働き、仕事から活力を得て生き生きと働く』状態を指します。健康を犠牲にして仕事をするワーカホリズムとは異なり、ワークエンゲージメントが高まると、働いていると楽しい、人に求められているという充足感の中で仕事ができます。労働環境の面で課題を抱える日本でも大切な概念であり、研究を通してその向上に貢献したいと考えています」
この先、新たに取り組みたいことについては、「働く人のウェルビーイングやワークエンゲージメントを高める方法を社会に広く浸透させるために、同じ問題意識を持つ仲間を増やしたいですね。企業と教育研究機関をつなぐべく、社会人を対象とした専門職養成講座なども開催したいと思います」と語ります。
厚生労働省の「新しい時代の働き方に関する研究会」にも携わる小林准教授のお話は、私たちがより幸せに生きていくためのヒントにあふれていました。
日々の生活で少し意識するだけでも心と体が和らぐ!Column「手軽に実践できるメンタルヘルスケア」もぜひご活用ください。
(掲載先:広報誌「HOSEI」2024年2・3月号)
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