撮影機材を担ぎ、タブレットやスマートフォンを手に大学を飛び出し、小学校、高校、被災地、そしてゼミ活動の柱であるバンコク研修における協働映像制作実習は出会いと発見に満ちています。
地域の学校でのESD(持続可能な開発のための教育)や探究学習、メディアリテラシー教育の支援、自主夜間中学校での教育支援、そしてバンコクでの国際協働学習などを行っています。ゼミ生は4つの班に分かれて活動をしますが、すべての学生がさまざまな活動を体験することができます。
坂本ゼミではすべてのゼミ生が基本的な映像制作スキルを身につけます。デジタル・ストーリーテリングと呼ばれる基本的な映像制作から始め、インタビュー実習や子どもたちのビデオレター制作支援、そして短いドキュメンタリー制作を行います。4年生は卒論だけではなく、映像による卒業制作を選ぶこともできます。映像制作の面白さを知り、映像系や広告系の企業に就職した卒業生もたくさんいます。ゼミの中ではこうした映像のプロの卒業生による特別授業も行います。

インタビュー実習の様子
坂本ゼミはこれまでニューヨークやカンボジアでも研修を行っていました。現在、8月にバンコクで海外研修を行っています。泰日工業大学(TNI)グローバル・コミュニケーション学部の学生とグループに分かれて、SDGsをテーマとした映像を制作します。日本語、タイ語、英語を駆使して言語や文化の壁を超えてSDGsについて語り合い、街に飛び出してフィールドワークを行いながら、映像を完成させていきます。もちろんタイの学生とバンコクの観光も行います。タイの学生たちと絆が結ばれ、彼らが来日した時に再会することもあります。
2011年以来、坂本ゼミは福島、宮城を中心に毎年東日本大震災被災地を訪問し、ドキュメンタリー映像を制作してきました。最初は児童館でボランティアを行っていましたが、被災者からの依頼を受けて、映像制作をするようになりました。15年経った今でも震災の経験を忘れることがないよう、その教訓を次の世代に語り継ぐことを目的に研修を行っています。
墨田区にある自主夜間中学校を訪れ、学習者の学習活動を支援しています。自主夜間中学校支援のための映像制作を行っています。自主夜間中学校には子どもの頃、教育を受けることができなかった人々や日本で暮らす外国人が通っています。学習者によるデジタル・ストーリーテリング制作支援を行うこともあります。
新聞社やテレビ局、デジタルメディア企業とともに高校生のメディアリテラシー教育活動支援に参加しています。都内の高校生たちとともにメディアリテラシーを育成するための活動計画や教材製作を行います。高校生への支援だけではなく、メディア関係者と交流する機会があります。
茨城県の高校の探究学習の支援を行っています。その活動を高校生たちとともにドキュメンタリー制作を行います。また、栃木県の高校では、ESD支援隊としてゼミ生が高校生たちとともにESD活動を行っています。福島県の小学校では、インドネシアの小学校に向けたビデオレター制作の支援も行っています。
映像制作を行うゼミだからこそ、これまでの数多くの活動記録を映像として見ることができます。下の映像はその一部です。
| ・バンコクSDGs協働制作動画(2025) | バンコクの学生と一緒に作った動画集です | https://youtu.be/3V5HviDEXH0 |
| ・坂本ゼミ紹介映像(2023) | 坂本ゼミの活動をコンパクトにまとめています | https://youtu.be/E8P36Ysho5E |
| ・カンボジア研修:体験の言語化・映像化(2017) | 坂本ゼミの映像制作の秘訣がわかります | https://youtu.be/VtTnWvlHEHo |
| ・坂本ゼミで体験することの意味(2025) | 坂本ゼミが体験を重視する理由がわかります | https://youtu.be/yI2rqvbw18M |